2023年7月16日、和歌山県すさみ町江須崎の磯へ尾長グレを狙いに行きました。夏磯は人が少なく1級ポイントへ渡礁出来る可能性が高いです。南からのうねりの影響で波が凄かったものの、今回はそこでの釣果をレポートします。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・中上雄介)
25cmの尾長グレ手中
先ずは磯際に撒き餌を撒くと、サラシの中から10cm~15cm程のミニグレが大量に出没。沖にも別部隊のミニグレが口を開けて待ち構えていました。タナは浅いと確信して1ヒロに設定。
江須崎の釣り方は、餌が残ってきたとしても浅いタナで待つ方がグレの姿を見れる可能性があると思います。磯際に撒き餌を4〜5杯、15m程沖に1〜2杯と打ち分けをし、ドンピシャで撒き餌と合わせて竿を引っ手繰っていくのは25cm程の尾長グレでした。
クエが横切る
差し餌の投入の時間差をつけても同じサイズで撒き餌の外に入れるとエサ取りの餌食に……。
そうしていると磯際のミニグレたちの様子がおかしな動きをしていたのでじっと見ていると、そこから50cmは軽く超えているクエの姿が!!このクエが出てきたころからミニグレは完全に散りました。
撒き餌に反応する尾長グレ
狙いのポイントを15m沖から30m程沖に変えました。撒き餌を先打ちしているとその撒き餌に海面から背びればが飛び出てくるほど食いあがってくる魚が見えました。
その食いあがるタイミングに合わせて差し餌を入れると一発回答!!強い引きで上がってきたのは35cmの尾長グレ。その時のタナは1ヒロ→50cmに変えてラインを張った状態で待つ作戦が見事にハマりました!
40cm超えの尾長グレをバラす
そこからもう一発、先程とは比べ物にならない位の魚が掛かり、磯際まで寄せると40cmオーバーの尾長グレ!大興奮も虚しく、タモ入れ寸前でチモト切れ……リベンジを誓い投げ続けましたがタイムアップ。
この時、撒き餌に反応して目が見えるほど食いあがってくる45cm超えの尾長グレの姿もありましたが、差し餌には無関心。船長も、その尾長グレはずっと居着いていて、他のお客さんも姿は見ているが、釣るのが難しいと言っておられました。
遠近の打ち分けで釣果アップ
遠近の打ち分けをすることで、エサ取りの数を減らすことができて本命が釣れる可能性が上がると思います。
私はこの時にエサ取りたちがどこまで出ていくのかを必ず見ます。エサ取りが出ていかない距離が分かればそのポイントを狙います。
しかしエサ取りの撒き餌は必ず撒きます。但し、その時の状況によってはエサ取りも本命も一カ所にまとめる釣り方もアリかなと思います。この時は一カ所にドカ撒きし、エサ取りを腹一杯にし活性自体を下げる方法です。
様々な状況下の中、釣り方も色々な引き出しを持っていても絶対に損はないので、私もこれから練習していきます。
尾長グレ35cm頭に5匹持ち帰り
30cm弱~35cmまでの尾長グレを20匹程釣りましたが、5匹だけ持ち帰り他は海に帰ってもらいました。このグレが40〜50cmになってほしいです。
今回の梅雨グレ釣行でしたが、口太グレというより浅ダナでの尾長グレがメインでした。また、夏磯は人が少なく1級ポイントへ渡礁出来る可能性が高く、良い練習になり磯の雰囲気や釣れるポイントも分かってくるかと思います。暑さに耐えることができれば夏磯も楽しいですね。
尚、枯木灘地区は8月休業で9月から磯釣り再開です。9月から段々とグレ釣りシーズンに入っていくので私も楽しみにしています。
また、この7、8月と灼熱の暑さでの釣りは、水分補給が絶対条件。磯釣りに限らず夏の釣りの際は、熱中症対策をした上で釣りを楽しんで下さい。
<中上雄介/TSURINEWSライター>