煮ても焼いても美味しいスズキ。ただ、「足が早い」のが残念。今回は「スズキのユッケ風」を紹介。少し手をかけることで、プリプリな食感が保てる。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター松田正記)
ユッケとは
ユッケとは韓国料理のひとつで、簡単に言うと生の牛肉を細かく切って皿に盛り、卵黄をのせる調理法。現在は和食風にアレンジしたものが多く出回っている。
スズキの下処理
持ち帰ったスズキは頭とワタを取り、3枚におろす。背骨に付いた血合の部分は包丁の先端を使ってこそいでおこう。
サク取り
下処理を済ませたあとは3枚におろしてフィレの状態にし、サク取り。この時、背身(背側の身)は縦長に亀裂が入るため、ここに包丁を入れていく。
1尾の魚から6本のサクになるはずだ。要は身の繊維に逆らわず、自然な状態にすることが食感を出すコツ。
刺し身
サク取り後は刺し身の要領で斜め切りにする。食感を出すためにも7~8mm幅がいいだろう。
漬け
刺し身ができたら、タッパーに移して漬けにする。割り下は水1、濃口しょう油1、みりん1。これに5~6時間も漬ければ味がしむ。そのまま冷蔵庫内に放置しても味は濃くならないうえ、1週間ほど保存できる。
卵黄とネギの登場
ラストは「漬け」の真ん中に、卵黄と刻みネギをのせれば完成。卵黄とネギがアクセントになり、ご飯にかけると最高。もちろん酒の肴にもなる。最近流行りのチャミスル(韓国の焼酎)によく合う。
<松田正記/TSURINEWSライター>