6月10日、釣友5人で金沢八景・忠彦丸からエギでタコを狙った。前日に台風の影響でまとまった雨が振り、海はコーヒーのような濁りっぷり。解禁直後ながら苦戦を強いられたものの、エギのアクションを工夫して本命を5杯ゲットできた釣行をレポートする。
（アイキャッチ画像提供：TSURINEWS編集部）
TSURINEWS編集部
東京湾の船タコ釣り
東京湾の船マダコ釣りは、テンヤでの手釣りとタコエギが同船可能な船宿も多い。釣果の面ではロッドを使用して広範囲に探ることができ、小～中型の乗りがいいタコエギでの釣りに軍配が上がることが多く、今回の釣行もタコエギを使って挑戦した。
今回お世話になった忠彦丸（提供：TSURINEWS編集部）タックルは代用竿を使用
ロッドは根に張り付いたタコを引きはがすパワーを持ち、なおかつボトムの形状やタコの乗りがわかりやすい穂先が柔らかいロッドが向く。専用ロッドがベストだが、私は長年購入検討中のまま持っていない。
適合オモリが重く少し硬めではあるが、エギを誘ったときの曲がりがちょうどいい「ライトゲームBBモデラート TYPE73 H195」を代用している。リールは「バルケッタ300HG」に3号のPEライン。根ズレ防止のリーダーに、8号のフロロカーボンラインを1ｍほど接続した。
使用したタコエギ
ロストの多い釣りなので、エギは安価なマルシン漁具の「オクトパスタップ」や「Let’s Ride Reborn」を中心に多めに揃えて、専用のダブルスナップに2個付け。2個付けの片方はYO-ZURI「タコやん」などの浮力のあるタコ用スッテと組み合わせる事も多い。
また、今回はその他の集寄は付けなかったが、タコは派手なものが大好き。エギ＆スッテ3個付けやリーダーへの集寄、エギに豚バラを巻く、スナップやフックにワームやブレードを付けるなど、タコへのアピール方法が多彩なのもこの釣りの面白いところ。
派手ならエギではなく人形に針を付けても釣れるらしい。それでいいのかタコよ。
タコへのアピール方法は様々（提供：TSURINEWS編集部）とはいえ派手にアピールすれば必ずしも釣りやすいわけではない。集寄を増やすと潮受けして仕掛けが底から浮く、エギへの誘いが伝わりにくくなる、根掛かりしやすくなるなどデメリットもあり、シンプルな1個付けがいい状況もあるのでケース・バイ・ケース。
エギの下につけるオモリは船宿指定の15号から30号の範囲内である、20号と25号を潮の速さで使い分けた。
タコエギのアクション
釣り方は根掛かりの少ない平場ならキャストして探るのが有効。底まで落としたらエギにアクションを付けて誘っていく。オモリが底から浮かないように気を付けつつ、竿先を上下させ穂先のテンションを軽く緩めたり掛けたりするように動かし、タコエギを踊らせて誘う。アタリはタコがのしかかるような重量感が乗るのでしっかりと乗るまで誘い続けてから、大きくアワセるのが基本のアクション。
空アワセも有効
アタリを取ってから乗せるのが理想ではあるものの、使う竿が専用竿ではないからなのか、それとも腕の問題か、過去の釣行では小型の乗りは正直分かりにくい事が多かった。
新子が多い時期であることも考慮して、今回はしばらく誘ったら空アワセを入れて、手前にリフトアンドフォールの要領でエギを移動。移動した場所で誘いを再開を繰り返すスタイルをメインで釣ることに。
このスタイルはゴツゴツした釣り場でも根掛かりを軽減できるメリットもあり、タコは上から落ちてくるものにも興味を示すらしいのでフォールアクションが誘いにもなる。
開始直後に同行者にマダコヒット
当日は7時すぎに出船し、長浦沖のポイントまで走って釣行開始。一投目から同行者の小菊さんにヒット。藤田さん、佐藤さんと初挑戦の二人にも立て続けにヒットが続き、私も早々にリリースサイズではあるもののマダコがヒットした。水色が悪く、真水が流入した水潮の影響も懸念されたが、やる気のあるタコはいそうだ。
1投目から本命が登場（提供：TSURINEWS編集部）キープサイズをキャッチ
船はタコが居着くテトラや堤防などストラクチャー周りを流すが、序盤はストラクチャーとは反対の舷になる流しが多い。投げて広く探った後にストラクチャーに近い船下も長めに探っていく。
しばらくすると誘っている最中に重み。アワセると竿が曲がり500gぐらいのキープサイズのタコをゲットできた。なんとかお土産は確保し気持ちが楽になる。
筆者の2杯目のタコ（提供：TSURINEWS編集部）
