マルキューインストラクター・吉田康雄のザ・チャレンジ!第25回は「沖段底をやってみよう」。武蔵の池の実釣で散々な結果に終わった旨の大反省会。結論としては、小さくまとまるなと記者に言われ……。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部 関口)
アテが外れた
池のトップが25枚以上で吉田は6枚。もはや比較対象にもならんね。
「まだ、言います?」
うん、何度でも言うよ(笑)。でもね、こうしてみると、やはり沖段底は一定の条件がそろわないと難しいってことでは?
「そうなりますね。ですがボクはその条件が当日はそろっていると踏んだんですよ。なのに、アテが外れてしまいました」
まずは風だよね?
「はい。でも午後遅くからは強風になりましたが、それまでは気になりませんでした。それなのに流れは出てしまって」
だよね。段底は流れに弱い。しかもそれが沖打ちでは食わせの置き直しもできない。でも、正直あそこまでアタリが出ないのは不思議じゃない?
「そうなんですよ。触りはあってもアタリを出せなかった。そこが一番悔しいです」
トーナメントの現役優勝者をつかまえて、釣りがヘタだなんて誰も思ってないけど、あえて言わせてもらえば、どこかに愚策が隠れていたんじゃないの?
「できることはすべてやったのですが……」
敗因を分析
そうかなぁ?たとえば竿替えはどう?つまりは底の状態って話なんだけど。だって途中で自らハリにノロみたいなものが掛かってくるって言ってたじゃない。つまりは底の状態があまりよくないって気づいてたわけでしょ。なのに竿を替えなかった。もしくは釣り座を替えるとか。ちなみに記者のほうは何もハリに掛かってこなかったよ。釣りがヘタだから結果には結び付いていないけどね(笑)。
「うーん……見落としていました」
だよね。もしくは面倒だったとか。竿のコマーシャルとかで長さ縛りがある取材ならともかく、当日は沖段底って縛りだけで竿の長さは池規定に準ずるだったよね。
「ついつい規定いっぱいの長さにこだわってしまいました」
あれをもし竿16~17尺にしてたら、もっといい底が見つかってかもしれないじゃない。生意気言うようだけどさ。
もうひとつは、いつもなら小まめにウキを替えるのに、なぜ今回は一度も差し替えなかったの?流れが出てたのだから、もっと大きなサイズを使ってもよかったのではないかなって。
「それはボクも考えましたが、食いが渋いところに落下速度を速めてしまっては、余計に触りが減ってしまうだろうって危惧がありました」
ならばもっと小さくしてらどうだったの?
「それでは流れに負けてしまいます」
試すことが大事
うーん……何か話がズレてない?問題なのは流れを制することではなくアタリを出すことでしょ。いつもの吉田だったら、ダメと分かっていても試していると思うんだけど?
「そうですね。言われてみれば大きな反省点です。やりもせずに想像だけで答えを出してしまいました。確かにいつもの自分なら、試していたと思います。いったいどうしちゃったんだろ」
まあ、そういう時もあるよ(笑)。
でもさ、やはり沖段底をやるなら風と流れは、最低限現れてほしくない条件だよね。
「そうなんです。でもそれらがそろえば、面白い釣りができるのも沖攻めなんですよね」
エサ慣れした気難しい魚を狙わず、沖にいるであろう良型もしくは良型新ベラを狙ってってことだよね?
「はい!」
でも欲張るとろくなことにならない(笑)。
「以降は十分気を付けます」
おいおい、それでは困るんだよ。吉田のコーナーはいつだってチャレンジなんだから。オーソドックスに釣ってそれなりの釣果を出すのは、別の人に任せておけばいいんだからさ。
「そうなります?」
もちろんだよ。だから次回からは目標釣果を控えめにするなんて、小さくまとまらないでほしいなぁ。
「分かりました!」
次回からは「厳寒期のハコをナメるな!」です。
<週刊へらニュース週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>