肉厚なパラソル級ヤリイカは抜群に人気が高い。そこで、立春の2月4日(土)、茨城鹿島新港の桜井丸を訪れた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 APC・大村隆)
船中でも順調にヒットが続く
経験豊かな船長は「カケアガリに差しかかり、水深は128mになりました」など、底の状況までその都度アナウンスしてくれる。
左舷胴の間で竿を振る鶴見和久さん(坂東市)は、手馴れたフォームでダブル、トリプルを連発。「ヤリイカのキャリアはまだ2年ですが、ソフトなアタリをとらえて乗せたときの感触がたまらず、シーズン中は通っています」とのこと。
その隣の岡村政彦さん(比企郡)も好調。足元のオケには、ツ抜けしたヤリイカが元気に泳いでおり、「シーズンの到来を楽しみに出かけて来ました」とパラソル級の一荷を掲げてくれた。
20尾到達
釣り座に戻り、途中でサバに邪魔されたときは、5本ヅノ仕掛けに交換。単独掛け、一荷止まりながらも、手堅く釣果を重ねて、20尾たまったところで右舷側の様子を見に行く。どのオケも、良型本命がひしめいている。
胴の間で竿を振る女性アングラー・福井貴子さん(坂戸市)は、取り込んだ一荷をカメラに向けて「沖釣りはアジからキハダマグロまで何でもやるけど、ヤリイカは魚と違う魅力があり、釣趣も深い。食味もよく、糸造りがたまらなく美味しい」と満面の笑み。
ミヨシ2番の大池智久さん(三郷市)も絶好調。取り込んだパラソル級のダブルを掲げ、「肉厚で大型ぞろいだから、たっぷり土産が確保できたよ」と満ち足りた表情。
最終釣果
後半に入ると、風と波がすっかり収まったこともあり、誰もが釣趣を存分に楽しみ、11時の沖上がりを迎えた。
船中釣果は、25~55cm0~31尾。残念ながら、船酔いで竿を出せなかった人が1人いたが、ほとんどの人が20尾前後の釣果で、大満足の笑顔だった。
同沖のヤリイカは、例年ゴールデンウイークごろまで釣れ続くが、できるだけ早めの釣行が望ましい。パラソル級の重厚な引き込みを楽しんでいただきたい。
<週刊つりニュース関東版 APC・大村隆/TSURINEWS編>