秋が深まるにつれうるさかったエサ取りも次第に少なくなり、中型グレの数が釣れる秋磯シーズンが本番を迎える。フカセ釣り入門には最高のタイミングだ。今回この秋磯のグレシーズンの開幕に合わせ、フカセ釣りのグレをクローズアップした。解説はこの釣りを得意とする嶋津栄規さん。ぜひ参考にして挑戦してほしい。
秋磯シーズン開幕!
10月に入り朝夕はもちろん、日中に吹く風にも涼しさを感じられるようになった。いよいよ待ちに待った秋磯シーズンの開幕だ。毎年のことながらこの時期になるとワクワク感とともに、磯への気持ちが高ぶる。
一般的にグレ釣りは難しくなかなか釣れないといった印象を持っている人も多いと思う。確かに釣り場やその時々の状況によって釣果には差があるのは事実だ。特にシーズン初期となる10月は、海水温もまだまだ高くエサ取りも多いことから、釣りづらい状況も多い。グレも中、小型主体である。
11月に入り海水温が少しずつ低下しだすと、中型の数釣りが最盛期を迎え、好状況下では40cmクラスの良型も交じるといった具合に、秋が深まるに従って釣りやすくなる傾向にある。
初心者オススメのシーズン
グレの活性が高くなる秋磯シーズンは、一年で最もグレが狙いやすく、比較的簡単に数釣りが楽しめる。初めてグレを手にしたいという人にはお勧めの時期だ。
また、ある程度経験はあるが思うような釣果が得られないという人には、あれこれと工夫することでヒット率がアップしたり、良型がヒットしたりするといった感じで、答えが明確に出ることが多くスキルアップを図る絶好の時期となる。
さらに、グレ以外のターゲットが豊富なことも秋磯の楽しみ。青物やイサギなど、釣ってよし食べてよし…の魚がグレと同じタックルで狙えるのも魅力の一つだ。
とにかく魅力満載の秋磯を存分に楽しむために、私のホームグラウンドである和歌山県下での状況を例に、3つの攻略法を紹介していきたい。