生きウタセエビを使う釣りの1つであるウタセ五目釣り。伊勢湾や三河湾の秋のおいしい魚が多種目釣れるという魅力的な釣りで、比較的簡単に楽しむことができる。そこで今回は、これからが最盛期となるウタセ五目釣りを私なりに紹介したい。
仕掛けの選び方
ミキイト3~5号、間は60~70cm、ハリス2~3号30~50cm、ハリはチヌバリ2~3号、オキアミ専用3~4号、丸セイゴ10~11号などの胴つき3本バリが主となる。
釣具店で選ぶのも楽しいが、ほとんどの船宿でその時期に最適な仕掛けが用意されているので、そちらを購入すれば確実だ。
また料金に仕掛けやオモリが1式含まれている船宿もある。
いたってシンプルな仕掛けなので、自作するのも面白い。
生きウタセエビの管理
生きウタセエビが支給されたら、海水の出るホースやブクポンプがついていればホースをオケに入れる。船にない場合には、エアーポンプを持参するのも良い。
ウタセエビは水温が上がると弱ってしまう。海水の入れ替えは怠らないようにしたい。
また生きウタセエビはすくいにくいので、小さなタモを持参するといい。
今後気温が下がってくると、水に手を入れるのは非常に冷たい。そのためにもあると便利だ。
2通りのエサの付け方
まずは「尾掛け」という方法を紹介しよう。尾羽を切って切り口からハリを刺し、腹側にハリを抜き、エビが真っすぐになるように付ける。エビの大きさにもよるので、殻の何節目でハリを出すかは調整しよう。
ハリ先をしっかり出すこともポイントだ。
こちらの付け方は比較的簡単なので、初心者、中級者にお勧めだ。
もう1つは「鼻掛け」という方法がある。触覚と触覚の間にハリを通し口から刺し、上に向かって脳みそを避けハリ先を1mmほど出す。
ハリの出し過ぎはエサが回転してしまうので注意したい。
こちらの付け方はウタセマダイ釣りで行われている方法だが、コツをつかむまでは難しい。
どちらにも言えることだが、ハリはウタセエビの中心に刺し、エビが元気に跳ねているようなら合格だ。
付け方が悪いとエビがクルクルと回転して、ハリスヨレにもつながってしまう。ハリスがヨレたり絡んだりしていては魚は釣れないので、こまめに点検することも大切だ。
またエサの大きさは小さいものから大きいものまでさまざま。ハリとエサのバランスが悪いとエビの動きが鈍くなる。こちらも注意したい。エサは大きいからいいというわけでもない。狙う魚種によっても変わるので、自分なりにいろいろ試してみるのも楽しい。