ベイエリアから、広く外洋に面した日本各地の海で楽しまれているライトジギング。青物やシーバス、タチウオやマダイなど多彩な魚が狙える。今回、このゲームにおけるロッド選びのキモとともに、豊富なラインナップでこの釣りをカバーするテイルウォークの注目の新ロッドを紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:テイルウォーク)
海正丸でオフショアジギング釣行
当日は、愛知県・南知多町にある大井漁港の海正(かいしょう)丸に乗船。最初に入ったポイントは水深30mほどの場所。浅場のため、種村さんはまずスピニングタックルでキャストし斜め引きで探った。
スピニングモデル
ロッドはL-ジギーズSSD S640/FSL。カーボンフルソリッドブランクスを採用したモデルで、フルソリッドならではの食い込みのよさを活かした巻きの誘いから、ジャークをともなう100g程度のジグの操作もこなす。ひと回りライトなS6400/FSL(ジグMAX80g)とともに、スーパーライトジギングとライトジギングの中間的な位置を占めるロッドだ。
同社のブレードジグYUMMY(ヤミージグ)TG80gをキャストし、巻きの誘いで攻める種村さん。船の揺れをフルソリッドのブランクスがよく吸収し、安定したルアートレースを可能にしている。バイトを弾かない柔軟さと合わせ、巻きの誘いを多用するシーバスやマダイ狙いとの相性は抜群だ。
なお、L‐ジギーズSSDのフルソリッドモデルは、バット前部で接続するワン&ハーフジョイント。バット部はカーボンチューブラーで、フッキングやジャークによるジグ操作に必要な張りを確保している。バイトを弾かず余分な力はソリッド部分が吸収し、バットは張りを発揮する。2つのパーツが異なる役目を担っているのだ。
また、このあとポイント移動を挟んでジグを150gのセミロングに変更。ロッドをMAX150g対応のL-ジギーズSSD S632とした。このモデルのブランクスはカーボンチューブラーで張りがあり、低速から高速までのジャークに対応。青物のライトジギングにはベストマッチだ。
ベイトモデルによる実釣
続いてはベイトモデル。先と同様フルソリッドモデルのC631/FSLとC632/FSLがあり、ともに前者は100g、後者は120gまでのジグに対応する。シーバスやマダイ、タチウオはベイトタックルがメインとなるが、ジグが動き過ぎず、アタリを弾かないフルソリッドならではの強みで、これらのゲームとの相性はピカイチ。もちろんバット部はカーボンチューブラーで張りを確保している。
カーボンチューブラー
また、ベイトモデルにもカーボンチューブラーのC631、C632、C633があり、ジグウェイトはそれぞれMAX120gから同180gまでだ。今回持参したC633による実釣では、種村さんは150gのセミロング系ジグをメインに、ショートピッチからワイドなジャークまで軽快にこなしていた。
また、180gのジグを用いたスローピッチによるジャークでも、ロッドがジグを持ち上げ、その反発力で動作させているさまがティップの戻りを見ていてよくわかった。
実釣テストを経て
今回のテスト釣行を通し、各モデルによるジグ操作の様子を見ることができた。対象魚とその攻略法、フィールド条件ごとに異なるライトジギングの多様なニーズに対し、個々に先鋭化されたラインナップで応えてくれる……L-ジギーズ SSDは、まさにそんなロッドだと思った。
<五井/TSURINEWS編集部>