今回は12月6日に三重県・南伊勢町迫間浦の澤村渡船を訪れ、小物から大物までイカダ五目でじっくり狙ってみた。
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ラスト1時間でドラマが
そして時刻は午後3時。いよいよ終了が迫ってきた。ここで泳がせの方もウキは諦め、再び胴つき1本バリに戻す。残り少ないアジを取り出し、鼻掛けにして投入。五目のタックルは片付け、残り時間は泳がせ釣りで一発逆転のドラマにかけてみる。
そして30分が経過。3本投入していた泳がせの真ん中のサオに異変。アジが暴れて穂先が震えたかと思うと、ジワジワと引き込み始めた。
丸山さんは、ヒット後のオマツリを防ぐため残り2本を回収し、アタリの出たサオを持って構える。そして大きく引き込まれたところで、大きくアワセを入れるとシーバスロッドが大きく曲がった。スピードはないが、トルクのある引きで力強く締め込む。大本命のヒラメか……。
タモを持って構えるこちらが緊張してしまうが、丸山さんはいたって冷静。かなりの重量感のようだ。これがヒラメなら、間違いなく座布団サイズだろう。
大蛇のような良型ハモ浮上
じわじわ浮かせてくると、海面下に見えたのは……、細長い!え?細長い?なんだなんだとのぞき込むとハリスをぐるぐる巻きにした大蛇のような魚体が浮上。丸山さんは、タモは使わず一気に抜き上げた。
大蛇だと思った魚の正体はなんとハモ。腹の部分の胴回りは二の腕ぐらいありそうなほど太く、鋭い歯は人の指なら簡単に食いちぎれそうなほど鋭い。かまれないように慎重にハリを外す。
最後はハラハラドキドキ、そしてガックリという展開だったが、十分に楽しめた一日となった。
やっぱり冬でもイカダは楽しい!
ヘダイは工夫ひとつで入れ食い、素敵なゲストも交じってお土産は十分。また泳がせ釣りでは本命は出なかったものの、思わぬ巨大ハモに2人で大騒ぎ。こんな釣りが丸一日楽しめるのも、貸し切りで釣りができるイカダならではだろう。
帰りに聞くと、ヒラメは2月になれば本格化するとのこと。また青物もまだまだ湾内にとどまりそうなので、泳がせ釣りはもちろん、ルアーで狙っても面白いだろう。
冬でも楽しい迫間浦のイカダ。年末年始はぜひ家族や釣友同士で楽しんでいただきたい。なお、釣行の際は防寒対策を万全に!
<週刊つりニュース中部版 編集部/TSURINEWS編>