思い立ったらすぐに行ける。これがルアー釣りの最大の魅力だと私は思っています。今回は夜中に目が覚めて、思いつきのままナイトエギング釣行にでかけました。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター金子賢太)
筆者のエギングスタイル
私の釣りは王道のエギングスタイルとは少し違っているので、タックルとアクションの2つに分けて紹介したいと思います。
タックル
まずは、タックルです。私が使うエギングのタックルはアジング、メバリングのタックルとシステムそのままです。具体的に言えば、私のメインで使っているメバリング用ロッドに2000番のリール、ラインはPE0.2、リーダー4lbです。
アクション
アクションについてです。基本的なシャクり方はかわりませんが、私の場合はそれほど強く速くはしません。ロッドが軟らかすぎてとか、ラインが細すぎてできないのではないかというご指摘もあるでしょう。しかし、逆なのです。このアクションの付け方をし始めてから、メバリングタックルを使うことで落ちつきました。目安一回のダート幅が30cm程度でいいと思っています。
メリット
この釣り方のメリットとしては、繊細な釣りの一つであるメバルタックルの流用ですから、感度がとてもいいです。さらに長い時間シャクっていても腕が痛くなったりといった疲労は全然ありません。そして、メバリングタックルの流用ですから、当然アジやメバルも同じタックルでできるので、一本でアジ・メバル・イカと狙うことができます。
デメリット
デメリットについては、大きめのエギをフルキャストしにくいことと、抜き上げる際にサイズが限られることぐらいだと思います。
エギサイズに関して、私は3号までしか使わないので、全く問題ありません。抜き上げるサイズに関しては、ある程度は抜き上げられますし、あとはギャフを持ち歩けば済む話なので、全然デメリットに感じていません。
大きなイカを釣るのに不向きじゃないかと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ドラグ調整をちゃんとやっていれば全く問題ありません。キロオーバーも難なくとりました。急な走り出しも軟らかい穂先が吸収してくれるので、逆に向いているんじゃないかと思うくらいです。
当日の状況
釣行したのは11月26日の午前3時から。大分県佐伯市米水津エリアでのエギング釣行です。今回も基本に忠実に、底を取ってからシャクり上げ、そこからのフォール、この繰り返しで状況を探ります。
小雨がちらつくなか、時折風も吹いたりと悪い条件下でのナイトゲーム。外灯の下であってもラインの動きがみえにくいです。着底が分かりにくい状況なので、根掛かりに注意しながらもいつもよりもラインが止まってからもほんのちょっと様子をみるくらいに念入りに底取りをしました。
チェイスあるもヒットせず
水深がある場所なので、近くまでエギがきたら何回か短いフォールを交えながら水面まで誘いあげてきます。そしてエギが見えてきたら、チェイスがないかを確認する。これを手広く繰り返しました。
しばらくしてようやく、チェイスが見えました。チェイス後にイカが向かった先にキャストして、水面近くを誘う。2、3度は連続でチェイスしてきたものの、その後は反応なし。
300g頭にアオリイカ連発
ならばと、今度はチェイスしてきた方向へキャストして、ボトムから誘うことにしました。そうするとすぐに、すぐにアタリが出ました。ただ、これはうまくハリに引っ掛からずにバラシ。ここで回収せず、そのまま誘い続けると再びバイトがあり、次はうまくフックオン。久しぶりのアオリイカのキャッチとなりました。サイズは300g程度でした。
数投後、同様にヒットし、キャッチ。次は200gちょっと。アタリが遠のいたので、数m場所を移動して、キャスト。手前まできたら、今度は徐々にシャクり上げていくと、再びヒット。これは100g程度。その後も同様のパターンで100gほどのイカが釣れました。
釣るたびに小さくなっていく結果となってしまいましたが、チェイス後から短時間にポンポンポンと釣ることができました。パラパラと降っていた雨も、次第に強くなってきたため、これにて納竿としました。
釣果に繋がったポイント
今回の釣行では、外灯の下でチェイスしてきたイカを見つけたことから、一気に状況が好転しました。チェイスしてきたイカは釣りきれなかったものの、イカが去っていった方向から場所を絞り、そして堤防付近を念入りに探ることで、4杯釣ることができました。
根魚釣りでは堤防に沿ってキャストすることはよくあるものの、今回の様にイカ狙いで堤防に沿って投げたことはなかったのですが、結果的にこれがよかったようです。個人的にはイカのアタリはとても少ないため、チェイスを確認することがとても重要に思います。そうやって状況判断の材料を集めていくことで、確実にターゲットとの間合いを詰めて釣果につなげる。これもまた魚釣りの楽しみ方の一つではないでしょうか。
<金子賢太/TSURINEWSライター>
米水津エリア