2022年の大阪湾青物(ブリ族)釣りを振り返る 当たり年だった?

2022年の大阪湾青物(ブリ族)釣りを振り返る 当たり年だった?

秋本番になってワラサ(ハマチ)を釣りたい釣りたいとウズウズしている人は多いはず。今回は調子のよかった今シーズンの大阪湾の青物釣行の振り返りと、残り少ない今シーズンを占ってみた。

大阪府のリアルタイム天気&風波情報

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター有吉紀朗)

アバター画像
有吉紀朗

1967年兵庫県明石市生まれ。奈良県在住。水産系の学校出身で仕事も水産系。小型船舶免許も高校生で取得。釣り歴40年以上だけど下手の横好きで自分が釣れれば誰でも釣れる。

×閉じる

船釣り ボート釣り

ブリ族の呼び名

関東ではワカシ、イナダ、ワラサ、ブリ。関西ではツバス、ハマチ、メジロ、ブリ。関東では大きさに関係なくハマチというと養殖ものを指すことが多いらしい。魚の名前いっぱい書いたが、すべて標準和名はブリ。

成長スピードは1年で30cm、2年で50cm、3年で65cm、4年で75cmとなる。以前、紀伊水道日御碕の青物狙いの船で、船長にハマチの回遊を聞いたところ、「2年前にツバスが濃いかったから、来ちゃあるんとちゃうか」と言われたことがある。

2022年の大阪湾青物(ブリ族)釣りを振り返る 当たり年だった?秋が深まればメジロ級も有望(提供:TSURINEWSライター有吉紀朗)

ハマチの回遊ルート

また、大阪湾の巾着網漁師によると、「回遊ルートは毎年同じやど」とも聞いた。確かに毎年釣れるポイントは決まっているようで、今年も神子元周りや初島周り、松輪瀬の釣況も届いているので、各地で釣れている。というか釣れないと困るというのが正直なところで、私のホームグラウンドである大阪湾でも30~40cmのツバスクラスを中心にハマチ、メジロも混じり釣れている。

ちなみに隣接の和歌山県や兵庫県ではツバス(全長15cm以下)は漁業調整規則で遊漁でも獲ってはいけないことになっているので注意したい。

今シーズン前半の振り返り

6月29日は関西空港橋脚下にマイボートで釣行し、60cmクラスのハマチを2匹。この日はウルメイワシをサビキで掛けて、そのまま泳がせる落とし込み釣りで釣り上げる。時合は朝のみですぐにベイトが見つからなくなって、1時間もない時合だった。

8月7日はシオ主体で、ツバス交じり。16、28日も同じような釣果。ベイトは6月のウルメではなく小アジ。上のタナはツバス、下のタナではシオが食ってきた。

9月も2回釣行したが、25日には60cm超えのハマチが釣れた。

2022年の大阪湾青物(ブリ族)釣りを振り返る 当たり年だった?8月の釣果(提供:TSURINEWSライター有吉紀朗)

初挑戦の釣友も満喫

10月2日は釣りがほぼ初めての中村さんと関空橋脚へ釣行。しかし朝の一時だけしかベイトが掛からず、ツバスしか釣れない。初めての青物に喜んで頂いたが、7時半にはベイトの気配がまったくなくなったので、岸和田一文字内側でサビキ釣りシカケを降ろしてまず小アジを確保。次は一文字外側でノマセシカケを降ろす。

ハリス8号で小アジを泳がせ回遊を待つと、中村さんにヒット。根もストラクチャーもないので、ゆっくりやり取りしてもらって、上がってきたのはもう少しでメジロクラスのハマチ。満足していただいた釣りとなった。マルアジとエソも交じった。

2022年の大阪湾青物(ブリ族)釣りを振り返る 当たり年だった?釣友と青物(提供:TSURINEWSライター有吉紀朗)

シーズン後半はルアーで

10月16日は岸和田一文字沖へ釣行。表層をミノーで探るが反応なし。ラパラでエソが釣れただけ。回遊待ちでジグをワンピッチで探っていると、ガツンとヒット。上がってきたのはツバス。1人で食べるならこれで十分と帰港する。

10月26日は泉南沖まで行くものの、ベイトがいない。潮も動かずあきらめていたが、舞洲沖(大阪北港)で食っていると情報が入る。ハマチのみで昼前に帰港。

11月3日は岸和田一文字内側でツバスがルアーで釣れた。まず青物はボウズがないのは嬉しい。

2022年の大阪湾青物(ブリ族)釣りを振り返る 当たり年だった?よく肥えたハマチ(提供:TSURINEWSライター有吉紀朗)

次のページで今期最後の釣行の模様と今後の見通しを紹介