大阪湾奥に今季のメバルが姿をあらわした。サイズは22cm級がマックスとまだ小型ではあるが、その日によって微妙に異なるパターンを理解すれば、5尾以上もとれる。筆者の私見ではあるが、大阪湾奥今シーズン初頭のメバルの着き方について解説したい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
実釣二回 オープンの表層がカギ
この記事を書いている時点で、すでにメバルの釣行は三回してきた。一度はアジング傾注で、途中からメバリング、そのあとはメバリング1本専念。やはりメバリングだけでいった方が数は伸びた。私の感触としては、今年はアジがあまりよくないので、メバルを中心的に狙っていきたい。
さて、しかし今年のメバル、ちょっとこれまでとは着き方が違うようなのだ。どうも堤防際というよりは、ちょっと投げたところ、いわゆるオープンに着く。なぜこのようなことになるだろうか。仮説はある。おそらく、アジの群れが少ないので、メバルもキワを離れてオープンでプランクトンやベイトフィッシュを捕食するのだろう。
レンジは表層、表中層
コースはオープン。そして、重要なレンジである。レンジに関して言うと、メバリングのセオリーとしては、夜ならば表層。表層しかない、とも言ってよい。
しかしこのシーズン初頭は、この一般的なメバリングのパターンが通用しにくい。たまに表層トレースでシンプルに口を使うやつもいるが、あまり反応しない。どうやら、少し表層から入ったところに身をひそめているようなのだ。
私はキワのメバリングでは、本当にゼロカウントの巻きか、0.4gのヘッドのふわ釣りでいくのが毎度のやり方である。しかし、今はちょっと前に投げたところの、5カウント、8カウントくらいまで入れて、ゆっくりトレースしている。このやり方をしていると、たまにサバがじゃれついてくるが、掛からない魚はサバだと割り切れば、仕方ないと思える。
PEラインではやりにくい
メバリングならではで、リグはマックスでも1gのヘッドウェイト。しかし、この時期の低活性のメバルに、この軽さのヘッドは使えない。1gのような巻くと水流が出るウェイトを使うと、サバやアジが横追尾してきて、しかも乗せられないという面倒なことになる。
0.4g、0.6g程度のヘッドをオープンに飛ばすときには、なんといってもエステルライン運用だ。これしかない。エステルライン0.2号、または0.25号ならば、0.4gでも風をかわせば5mくらいは飛ぶ。レンジを入れてメバルを誘ってくるには、充分な飛距離だ。PEラインよりは、今は限定的にエステルを使った方がいいだろう。
メバルロッド+エステルの組み合わせ
「メバルロッドにエステルライン?」と眉をひそめるアングラーもいるかもしれない。
しかしこの組み合わせは、案外悪くない。私もメバリングロッド7.5ftに1000番スピニングでエステル0.25号を使用しているが、違和感はまったくない。
確かにエステルといえばアジングのメインラインで、「6ft台のショートロッドまでだろう」という考え方が頭にあるはあるが、メバルロッドにエステル運用でも、何もかわる感じはしない。むしろ、「メバルロッドの長さでもこれだけ飛ぶか」みたいな面白い感覚がある。大丈夫、大丈夫。