シーズン終盤の北海道渓流ルアー釣りで32cm秋ヤマメ 1投目が超重要?

シーズン終盤の北海道渓流ルアー釣りで32cm秋ヤマメ 1投目が超重要?

シーズン終盤を迎えた北海道のヤマメ釣り。筆者個人としてはシーズンの締めくくりとなった釣行で見事32cmヤマメをキャッチ。9月~10月にかけての複数釣行をまとめてレポートします。

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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター小峠龍英)

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小峠龍英

少年時代より雑魚釣りからバスフィッシングなど様々な釣りに親しみ、北海道移住をきっかけにトラウトフィッシングに傾倒。4月から川が凍るまで時間を作っては足繁くフィールドに通っています。

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トラウト ルアー&フライ

シーズンラスト釣行

10月初旬の週末、今シーズンのヤマメ釣りを締め括るなら尺ヤマメと、多くの良型を掛けたあのヤマメ沢でいい魚を手にして終わりたいと考えました。ここには6月から通い始めてその度に開拓してきました。

前回はちょうど1ヶ月前、かなり上流まで詰めてやっと見つけたヤマメに翻弄されて、魚影が濃いはずの場所で初のボウズという苦い結果でした。今は熊が活発になっているので森の奥に入り過ぎないように気をつけながらの遡行を心がけます。

サクラマスとヤマメのペアリング?

予想通り下流には全く魚の姿はなく、まだ多くのヤマメは上流に行っている模様。途中の実績ポイントで反応するのは新子ばかり。所々に横たわる産卵を終えたサクラマスの亡骸を横目に遡行を続けます。

シーズン終盤の北海道渓流ルアー釣りで32cm秋ヤマメ 1投目が超重要?サクラマスの亡骸(提供:TSURINEWSライター小峠龍英)

そんな中、夏に良型の実績がある岩盤帯の淵まできた時に衝撃の光景を目にします。60cmはありそうなサクラマスが水面近くを旋回し、その半分のサイズのヤマメが後ろに付いて追いかけています。ペアリングだと思い、岩陰に隠れてしばらく観察していると、なんとサクラマスが水飛沫を上げながらヤマメを追い出すような行動を取り始めます。サクラマスはヤマメに体当たりをかますとそのまま流れに乗って下流に降り消えていきました。

ヤマメの方を見ると水面近くをウロウロしています。北海道では河川残留型のヤマメは全て雄なのできっと雌のサクラマスにペアを申し込んで手酷く振られた様子。

32cmヤマメをキャッチ

そこからまたしばらく観察するもサクラマスが戻ってくる様子はなく、ヤマメは表層をぼんやりとした様子で時々もじりながら淵尻の自分の縄張りを守っているようです。こちらの存在には気がついてない模様。そこでヤマメカラーのミノーを目と鼻の先に通して反応を引き出す作戦を取ることに。

間違いなくチャンスは一度きりなので丁寧なアプローチを心がけ、枯れ木に身を隠しながら上流にミノーをキャスト。着水後すぐにトゥイッチを刻みながらヤマメのステイしている淵尻目掛けて早めのリトリーブで引いて行きます。

1投でヒット

ミノーに気がついたヤマメはイライラを隠さずミノーに向かって突進、電光石火のバイトでしたがトゥイッチングのリズムとバイトのタイミングがばっちりだったのでそのままフッキング成功。ラインテンションを保ちながら河原に身を乗り出して一気にネットすくい上げました。

ネットを覗き込むと見事な体高と落ちた鼻先をもった立派な個体。サビてブナ化が進んでいるものの真っ黒というよりかは緑色と茶色が混ざったような体色に、紅い側線が走り尾鰭まで続いています。サイズを測ると32cm。これ以上ない結果にそれまでの遡行の疲れも吹き飛びます。ささっと撮影を済ませヤマメを流れに返すと勢いよくすっ飛んでいきました。彼がパートナーを見つけることを祈りつつ帰路につきました。

シーズン終盤の北海道渓流ルアー釣りで32cm秋ヤマメ 1投目が超重要?ヤマメシーズンを締め括る尺ヤマメ(提供:TSURINEWSライター小峠龍英)

ヤマメシーズン最高の締めくくり

ヤマメシーズンの最後を尺クラスで締め括ることができたので、ヤマメに関しては心残りはありません。北海道で渓流釣りができるのもあと2ヶ月あまり、アメマスなどこれから面白くなるターゲットもいるので、安全第一で駆け抜けていきたいところです。

<小峠龍英/TSURINEWSライター>