大イワナを探しに秋の源流ルアー釣行 35cm本命に64cmアメマスと対面

大イワナを探しに秋の源流ルアー釣行 35cm本命に64cmアメマスと対面

秋になるとヤマメが色づき、サクラマスが上流に遡上してくると同時にイワナ/アメマスも動き始めます。特にタイミングが合えば思わぬ大物に遭遇する可能性もあります。シーズン通してイワナを追いかけている筆者ですがこの9月も三日間にわたり大イワナを探しに源流を探索してきました。

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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター小峠龍英)

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小峠龍英

少年時代より雑魚釣りからバスフィッシングなど様々な釣りに親しみ、北海道移住をきっかけにトラウトフィッシングに傾倒。4月から川が凍るまで時間を作っては足繁くフィールドに通っています。

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ルアー&フライ トラウト

Day3:雪代シーズンに実績沢へ

翌日、今度は完全陸封型のエゾイワナの良型を狙うべく雪代シーズンに絶好調だった沢へ。

この川の河口から中流域まで三面護岸に覆われ、さらに上流~源流域には堰堤が乱立する冴えない渓相ながら、多くのイワナが生息しており海との行き来が完全に遮断されていることからその個体群は100%陸封型です。

尺級イワナ登場

ここでは薮を掻き分けて入渓ポイントへ向かいます。熊の目撃情報が多い地域での釣りなので熊鈴はもちろん、爆竹と笛で音を出しながらの遡行です。ここでも多くの新子イワナがミノーに戯れついてきます。

浅瀬は完全に小型イワナの独壇場なのでスルーして深場のみ丹念に探っていきます。最初の堰堤で3gのシンキングミノーで尺クラスと泣き尺クラスをキャッチするも2匹とも元気が良すぎて撮影前に逃亡。

35cmイワナと対面

次にこの沢でも1、2を争う大場所を探リます。底がかろうじて見えるほどの深さなの、でアピールが強い赤金カラーの6gヘビーシンキングミノーに切り替えてボトムを跳ねる様にトレースすると、ギラリと反応を見せる影が。

2投目では着底後にただ巻き時々トゥイッチングで緩急をつけて誘うと、その影は興奮した様子でミノー背後を旋回するようにチェイス。テール付近に噛み付くのが見えたのでタイミングを合わせフッキング。

「ゴボン!」とイワナはドラグを引き出し水面を爆発させながら抵抗しますがここはゴリ巻き力技で対応してランディング成功。

生命力溢れる見事な恵体の尺上イワナ35cmでした。陸封型特有の細かな白い斑点に混じって散りばめられた薄黄色の斑点を持つのがこの沢のイワナの特徴です。

ヒグマの痕跡発見で納竿

大イワナを探しに秋の源流ルアー釣行 35cm本命に64cmアメマスと対面ヒグマの気配(提供:TSURINEWSライター小峠龍英)

上流には多くの好ポイントが点在し、ここまでの結果から更なる大型も期待できそう、と期待を胸に遡行を再開します。しばらくは濃い薮と期待できなさそうな浅瀬が続くので、一旦林道まで上がり次の堰堤まで歩くことにしました。

古い石垣をよじ登り林道に出ると視界の先に何やら山盛りにされた腐葉土のようなものが見えました。近付いて見るとそれは木の実の残骸やらが混じったヒグマの糞、しかも排泄後そんなに時間が経っていない様子。

これでさっきまで抱いていた期待は霧散。急いでその場から立ち去りました。幸い車からはそこまで離れていなかったので、すぐにタックル一式を車に放り込んで撤退。たった数分間でしたがかなり肝が冷えました。

これ以上の遡行を断念したとはいえ、釣果には満足していたのでそのまま帰宅。改めて今回の釣行で渓流釣りとは熊の住処に入り込んでいく遊びでもあると実感しました。

<小峠龍英/TSURINEWSライター>