旧中川でハゼ釣り
7時すぎ、都営新宿線の東大島駅に到着。江戸川区側の小松川口から川に出ると、橋の周辺は平日のわりに釣り人の姿がある。遠浅のカケアガリ狙いでポツポツと釣れているが、型は小さそう。しばらくポイントウオッチングしたのち、下流の中川大橋を渡り、江東区側のゴロタ帯がある深場のポイントに向かう。
駅と橋の中間ぐらいの地点に護岸が引っ込んでいるところがあり、水鳥のサギが杭に止まって獲物を狙っているように見える。この鳥がいることは魚がいる証。この近くで竿を出すことにする。
ゴロタ周りを狙う
タックルは3.2mのカーボン製ハエ竿にミチイト0.6号を竿いっぱいに結ぶ。ハリはソデ3号でハリスは0.4号7cmを丸カンで接続。ウキは軸付きセル玉8mmをゴム管止めした下に中通しセル玉5mmを1個付け、板オモリですべてのウキがゆっくりと沈むように浮力を調整。水深に応じてトップのウキが水面下5~10cmの位置にあるようにする。
エサは釜揚げシラスとマルキユーの「ハゼほたて(東京都限定のテスト販売中)」を使用。
ヘチはゴロタ石組で、ロープ杭の先が急深になっており、水深は1.5m前後。水色はクリアで止水状態。砂泥質の水底には頭大の石が点在しているのが見える。その周りに時どきヒラを打つ魚の姿。
12cm頭に入れ食い
まずはシラスエサで開始。1匹、頭部をチョン掛けにして石の近くに静かに投入。しかし、反応がないので竿先でオモリを持ち上げて前後、左右に誘いを入れる。
5分くらいすると、ナジんだウキがスーッと横に引かれる。少し間をおいて聞きアワセ。キュッと竿先が絞られ、グイグイと引き込まれる。静かに抜き上げると12cmの本命が登場。大きな口を一文字に結んで、どんぐり眼をしたひょうきんな容姿は何とも愛らしい。
続けて10~11cmが5尾まで入れ食い。魚が集まってきたようで、その後もウキがナジんだあとに出るアタリで、コンスタントに釣れ続く。しかし型は10cmが多く、この時期としてはまだ小さい。
9時を過ぎると真夏のような天気となり、魚の活性がさらに高まる。そこで人工エサのほたてに交換。貝柱を縦に割り、ハリ先で繊維を引っかけるようにして2~3本ハリ付けする。ボイルホタテとそん色なく使用できることは、これまでの釣行で確認済みだ。
エサを躍らせながら釣ると、何回かバラしたあとに9cmが乗る。その後もひん繁に誘いをかけながら釣ると、8~10cmがボツボツと釣れる。
36尾キャッチでおつまみに
やがて、ロープ杭の手前の浅瀬にハゼが群れだした。15cm前後の良型の姿も見えるので、この群れを見釣りで狙う。
ハゼの鼻先に落すとよく追って、3~5投に1尾の割合で釣れる。良型は警戒心が強く、近くにエサを落としても見向きもしない。
十分ハゼの引きを満喫できたので11時すぎ、8~12cmマハゼ36尾の釣果で納竿。魚はすべて持ち帰り、ビールのおつまみに。
魚影濃く、今後は江東区側の沖の深場狙いで良型が楽しめるだろう。交通の便もよくオススメの釣り場だ。
<週刊つりニュース関東版APC・岩井一彦/TSURINEWS編>
旧中川