マルキユーインストラクター・吉田康雄のザ・チャレンジ!第5回は埼玉県白岡市にある週刊へらニュース協定・隼人大池での実釣を終えての反省会その2。吉田の隣で良型を釣りまくっていた同池愛好会会員のエサはペレット系だった。吉田ももっと早くそのエサに切り替えていれば、あるいは……。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部 関口)
当日はペレット系がよかった
それまで自分が使っていたエサでは限界を感じはじめた吉田は、正午近くになってようやく隣人の釣れているブレンドを試す。本人は悔しそうだったが背に腹は代えられない(苦笑)。
ペレ道+つなぎグルテン+粘力。
ちなみにペレ道とつなぎグルテンはあらかじめ合体させるんだよね?
「そうです。未使用のペレ道1袋の中につなぎグルテン1袋を入れて、よく攪拌させたものを使います」
それがAだとして比率はA200㏄+粘力が付属スプーンですり切り2杯+水110㏄。
このエサにしてどうだった? はた目では、さほど劇的に変化したとは思えないんだけど。だって、それまでのエサでもポツポツでも絞ってたじゃない?
「入れパクになったとかそういう変化ではありませんが、あきらかに変わったのは型ですね。再開後の1枚目こそそれまでと同じでしたが、以降はよくなりました」
取材的には、このタイミングで「これぞ隼人ベラ」と呼べるような魚を釣ってもらいたかったんだけどね(笑)。
「隣の常連がそれっぽい魚を何枚か上げてましたしね。悔しいです」
やっぱり、朝からエサを打っている人と途中からの差が出てしまった感じかな?
「だと思われます。とくにペレット系のエサは、そういう傾向が強いですから」
くどいようだけど、それが分かっているならって後悔しても後の祭りってやつかな。
「ですね。ですが、やっている時はボクが使っているエサでもどうにかなると思ってたんです。しかし、どうにもならなかった」
思ったよりもダンゴの底釣りシリーズとペレ道+つなぎの違いが大きかったということだね?
「はい」
それはエサにペレットが配合されているから?
「はい。そしてあの日あの時の隼人の魚はペレットにより好反応を示していた。ゆえに大型の寄りもよく、ヘラがよればジャミアタリも減る。この相乗効果があったんだと思われます」
大型狙いならあり?
あの日あの時って言うけど、夏の底釣りではいつでもペレット系がいいのではないの?
「そうとは限りませんよ。ペレット系では重すぎて反応が悪いこともよくあることですから」
ゆえにダンゴの底釣りシリーズからスタートしたわけだね。
「はい。管理・野釣りを問わず夏冬マッハというエサはボクの中では一つの指標です。ですからこれで始めて、釣況に合わせてその後は足し算引き算をする。敗因があるとすれば、このエサをズルズルと引っ張りすぎたことですね」
隣が釣れてるのにね。
「はい。でもだからと言ってすぐにマネをするのも悔しいし(苦笑)」
分かる分かる、その気持ち(笑)。まあ釣りはメンタルの部分も大きいからね。
もし朝からAのエサを使っていたら、すごい釣果(総重量)が出せたかもしれないね。だって数の上では隣の常連よりも釣っていたんだし。
「ですかねぇ? でもそれを言っても始まらないですから」
でも、うまくセッティングとエサを合わせられれば夏の底釣りも楽しめるってことは実証されたんじゃない?
「そうですね。とくに隼人大池のように底釣りで大型がコンスタントに釣れるような池であるなら、数では宙に劣勢を強いられてもいい線まではいけるような気がしますね。うまく釣りきれればの話ですが」
では今回の吉田の挑戦は自分的には○それとも×?
「完全な負けですね。まだまだ修行が足りません!」
次回は「ペレ宙で大型だけを狙う」です。
<週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>