準山上湖カテゴリーではトップクラスの魚影を誇るのが群馬県藤岡市にある三名湖だ。週末でも50kg越えはザラ。キロフィッシュも多く交じり、数・型ともに思う存分楽しめる。今回は盛期の定番釣法・宙釣りに的を絞りエサブレンド例なども交えながら釣り方メインに紹介していこう。
チョウチン釣り
竿10~18尺、道糸1~1・2号、ハリス0.5~0.6号タックルでは竿が10~18尺。
道糸1.0~1.2号、ハリス0.5~0.6号上40~50cm下55~65cm。
ハリ上下ともバラサ7~8号、ウキはタナ(竿の長さ)と魚の活性を見極めつつB8~15cmのパイプトップが標準だが、チョウチン釣りの場合はとくにウキ選択がその後の釣りを大きく左右する。
魚の活性、自分が使うエサの比重と開き、ハリの大きさ、ハリス長。これらの要素から、トップに浮力があるほうがいいのか、それとも浮力を持たせないほうがいいのかでパイプまたはムクトップを使い分ける。
ポイント・混雑度・天候にもよるが、よほどのことがない限り低活性の同湖には遭遇しづらい。高活性の魚をどう釣っていくかがカギなので、エサにしろセッティングにしろ弱腰ではなく強気に攻めてみると功を奏することが多い。
そうは言いつつも、まれに両ダンゴでは攻略しきれない中途半端な活性に見舞われる。アタリは出せるがカラツンがひどい、アタるテンポが遅いなどの症状が現れたら、出番となるのがトロ巻きセットだ。
トロ巻きセット
タナは浅くてもチョウチンでも対応可能でタックルも両ダンゴ仕様とほぼ同様でOKだが、ジョイントから下の部分だけが異なる。釣り方の基本は深ナジミ。
バラケがナジんでいる最中にアタリが出る(バラケがなくなったらほぼアタらない)ので持たせることを基本に、ハリ付けサイズや開き具合を微妙にコントロールする。それとトロロは熱に弱いので直射日光を避けて保管し、できれば少量ずつ作るといい。
トロロ釣りと言うと高活性対応の釣りとイメージしがちだが、セット釣りなのだから食わせが付いていることが何より大前提だ。打ち返す度にトロロがハリに付いてこないようでは、釣れる魚も釣れなくなるので注意してほしい。
<週刊へらニュース 伊藤さとし/TSURINEWS編>
三名湖