夏の夜釣りで、たまに姿を見せるワタリガニ。堤防から簡単に獲れることから、かなり人気がある。今年は数が多く、「釣行するたびに1~2匹獲れる」と言う人も。今回紹介するのはワタリガニのグラタン。保存食としても重宝する。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター松田正記)
シーズン
ワタリガニのシーズンは夏で、その年によって多少前後する。ちなみに九州地方では夏以外、ほとんど見かけない。そのため、獲れる時にとってストックしておきたい。
持ち帰り方
次は持ち帰り方の説明。タモですくったワタリガニは、ハサミや足が網に絡まっていることが多い。そのため、無理に外さず、タモ枠ごとクーラーに入れる。しばらくすると、自然に外れるので、そのタイミングを待つ。
自宅での下処理
持ち帰ったワタリガニは軽く水洗いし、鍋に入れる。まだ動いている場合は締めてから。鍋に入れる際は甲羅を下にして入れ、たっぷり水を注いで火にかける。「甲羅が下、水から茹でる」と覚えておこう。
茹でる
水が沸騰したら、弱火にして15分ほど。茹で時間の目安としては胴幅20cm以内で15分、20cm以上の大物は20分くらい。
身を取り出す
茹でたものは、殻を割りながら身を取り出していく。カニスプーンを使って黙々と作業するのは面倒だが、この工程こそが絶品料理への道に繋がる。
つなぎと合わせる
取り出した身は他の具材と混ぜ合わせる。いわゆる、〝たね〟作り。つなぎはパン粉&卵が簡単でラクだが、タマネギのみじん切り、市販のグラタンの素、マヨネーズでもOK。好みで調節してほしい。
オーブンで焼く
ここからは最後の工程。たねを甲羅に詰め、溶けるチーズをのせてオーブンレンジで5~6分焼けばできあがり。
保存
保存方法は至ってシンプル。チーズをのせた状態で、ラップをかけて冷凍するだけ。1個ずつラップで包み、タッパーにいくつか入れておくと、1年ほど持つ。食べたい時に冷凍庫から取り出し、レンジで解凍して焼く。
<松田正記/TSURINEWSライター>