独特の食感『いかにんじん』
福島県へ行くと、必ず食べたくなるのが福島県の郷土料理『いかにんじん』だ。細切りにしたスルメイカとニンジンを、醤油・みりん・酒で作ったタレに漬け込んだ漬物で、独特の食感と甘辛い味付けが何ともたまらないのだ。
福島県では当たり前のように食卓に並び、ご飯のお供や酒のつまみに重宝されている。県内のスーパーやコンビニでは、当たり前のように売られている。
もともとは保存食として作られていたそうで、中通り北部が発祥の地と言われている。つけダレに数日間漬けて作られるため長持ちし、雪が多く冬に作物を収穫しにくい福島県では、古くから親しまれていたそうだ。
味の感じとしては”松前漬けの昆布が入っていないバージョン”と、思ってもらえれば間違いない。「こ、こ、これは」と言うような味ではなく、素朴で優しい味だ。飽きがこなくて憎めない存在、それが『いかにんじん』なのだ。
型のよさが魅力の高子沼
いかにんじん発祥の中通り北部に位置するのが、今年から再び釣りが解禁された、伊達市にある高子沼。かつては日研・全放協から定期放流され、例会はもちろん、日研の地区大会も行われていた、福島を代表する名釣り場だ。
同沼の魅力は、何と言っても型のよさ。アベレージが尺2寸~尺3寸で、40cmオーバーも当たり前のように顔を見せてくれる。竿を折らんばかりの強い引きに驚くはずだ。
ブルーギル回避がカギ
現況はブルーギルがかなりうるさく、これをどう捌くかがカギとなる。半端な釣りではブルーギルの猛攻に負けてしまう。
竿は13~18尺で、タナは1本前後。エサは角麩・トロロのセットが釣りやすい。ウキは通常よりも番手をかなり上げ、バラケは重くて少しだけ開くタイプ。持たせ過ぎると、ブルーギルがしつこくアタってくる。ヘラが寄ってくるとジャミシャワーが出て、力強いアタリに繋がる。とにもかくにもブルーギルの猛攻に耐えることだ。
ポイントは北岸・東屋周辺か、駐車場近くのさくら橋周辺。どちらも釣り人が入った形跡が多くあるので、そこに入るのがベストと言える。
なお、足場がゴロタ石になっているため、釣り台の設置には要注意。駐車場から各ポイントまでかなり歩くので、カートがあると便利だ。
<週刊へらニュース 中村直樹/TSURINEWS編>
高子沼
入釣無料、釣り台必携。