江戸川放水路は川岸にアシなどの草が生え、自然景観から癒しをもらえるハゼ釣り場でありながら、都心から車あるいは東京メトロ東西線で30分程度の所要時間で行ける便利さも魅力。毎年千葉県市川市の大沢遊船所にお世話になっている。今回は7月18日のボート釣りの模様をリポートする。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)
大沢遊船所でハゼ釣り
昨年は梅雨明け前の若潮の日に釣行し、大量の雨水と鈍い潮の動きに50尾止まりの釣果だった。今回は過去の経験から昨年よりも2週間ほど遅らせて7月18日(月・祝)に釣行。これがズバリとはまった。桟橋から50m以内の至近のポイントで、正味4時間あまりの釣りで16cmを筆頭に119尾のハゼを釣り上げることができた。
二日前に大沢明(あきら)若船長に電話をすると、「数日前までは青潮で苦戦しましたが、今は水色もいいですよ。今年はデキが少ないですが、深いほうでヒネハゼが例年よりも多く残っています。腕のある人は30尾前後釣りますよ」と嬉しい答えで、ヒネハゼ狙いで釣行が決定した。
釣り場は店舗裏口からすぐ
店舗前の駐車場に車を入れたのが6時で、女将とあいさつを交わし、乗船手続き、エサの青イソメを1箱もらって、店の裏口から徒歩で江戸川放水路の土手を越える。
店からは約100mの距離で桟橋先端に到着。番頭の案内で桟橋から安定のいい機械船に一旦乗船(機械船は船べりがボートと同じ高さなので乗り移りやすく安全)。続いて用意して頂いたボートに乗り移り、桟橋から下流へ向かって50mほどの送水管下の水深約3mにアンカーを入れてもらった。
タックルはヒネハゼ狙いに調整
天候は曇りのち晴れ、南東の微風が心地いい程度に吹いていた。水色は茶色で、夏の東京湾で良く魚が釣れる色だった。この日の潮回りは中潮で7時半が満潮、干潮は14時ごろ。6時半の開始時は上げいっぱいに近かった。
私が使ったタックルは江戸前の中通し和竿2本。1本は本調子の3m、もう1本は軟調子の3.5m。ヒネハゼ狙いの自作の2本バリ仕掛けの枝バリにはハゼ6号、先バリにはハゼ7号。エサの青イソメもヒネハゼ狙いのため、この時期としては大きめの全長4~5cmに切って使用した。
ボートの船べり左右に竿受けを装着。竿を出すと、左右で水深が約1m違う。広範囲かつ違う水深を探れるメリットは大きかった。
一荷多数で入れ食い状態
岸に向いている浅いほうに3mの竿を出す。沖向きの深いほうに3.5mの竿を準備していると、早くも3mの竿にアタリが出た。姿見せたのは全長3cmくらいのデキハゼ。6号のハリによく掛かったものだ。これをリリースしていると3.5mの竿にもアタリが出て、4cmと6cmの一荷。
その後は2本竿に次々とアタリが出て入れ食い状態。デキハゼにエサを取られることもあったが、食いがいいのでハリに残っている小さなエサにも掛かってきた。
8時ごろから周囲にボートの数が徐々に増えてきた。チョイ投げタックルの人に良型が掛かるのが見え、3人乗りの家族連れボートからは歓声が聞こえた。
満潮から下げに移った9時ごろがピークで、12~16cm級ヒネハゼの一荷も数え切れず。11時にエサを使いつくして終了。