大人気の敦賀湾イカメタル釣行でトップ15杯 時合い短く二枚潮にも苦戦

大人気の敦賀湾イカメタル釣行でトップ15杯 時合い短く二枚潮にも苦戦

好天に恵まれた6月下旬。イカメタルの聖地ともいえる敦賀湾でイカメタルを楽しむため、敦賀港の一美丸に乗り込んだ。

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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター笠野忠義)

笠野忠義

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エギング&イカメタル ソルトルアー

日がある内は

まずタックルは、きびきびした動きで誘いを入れたいと思い掛調子のロッドをチョイスした。明るいうちはボトムを攻めるというセオリー通りの攻め方を展開し、毎回はじめはきびきびとした動きで見せるつもりで「スッテ単体」のリグをセット。また、ロッドもショートロッドということもあって、取り回しを考慮してのチョイスであった。

港から出港して1時間。6時30分ごろから釣りを開始した。船長の言う通り、2枚潮で底潮の流れが速く、ボトムを取って底を切ると斜めに仕掛けが入っていく状況。オマツリしないように気を使いながら仕掛けを下ろすが、アタリももらえず苦戦した。

時折、タングステンのスッテも入れてみたが、状況はさほど変わらなかった。日が落ち、夜焚きでの釣りになるまでは反応は一切なかった。

大人気の敦賀湾イカメタル釣行でトップ15杯 時合い短く二枚潮にも苦戦釣り場風景(提供:TSURINEWSライター笠野忠義)

誘い方

基本の誘いはシャクリを入れてからテンションフォールで狙うタナまで再び落とす(リールは巻かない)。エギングのように激しくシャクリを入れる必要は全然ない。大きすぎず、小さすぎず、キビキビとスッテを動かすイメージを持って操作してほしい。

1段でも2段でも。それ以上はシャクリを入れても一緒ではないかと思う。できるだけラインスラックは「ださないように」。ラインスラックが出ていると、もしフォールでアタったとしても、アタリがわからず、ラインスラック以上にアワセを入れないとかからないのだ。

しっかり止める

狙うタナで、ロッドをシェイクする「たたき」を入れて、その後ピタッと止めて待つ。「ここだ!」というところで、たたきで粘ってしまっては群れが散ってしまう可能性があるので、くれぐれも上記の誘いとコンビネーションで使っていただきたい。

誘い下げ

ワンピッチショートジャークで誘いを入れつつ、一旦狙うタナから外し、テンションフォールの時に、少しずつラインを出し、狙うタナまで再び落とす(誘い下げ)。ワンピッチで誘う場合は、誘いすぎると後がしんどくなるので、「だいたい〇m誘おう」と決めたほうがいい。あまり長すぎると、仕掛けを下ろすのに時間がかかりすぎてチャンスを逃すことになる。

ちょっと難しくなってくるが、シャクリの後にリールのクラッチを切っておき、サミングしておく。ティップにテンションがかかってロッドを下げていくときにサミングしている指を軽く緩めてラインを出す。一気にこのタナ!というところまで出してしまうと、ラインスラックが多くなってしまう。下手をすると群れがいたとしても散ってしまう可能性が大きい。

オバマリグへ変更

ポイント到着後1時間。周りもアタリはない様子で、ライトが点灯するタイミングでコウイカが船中で1杯上がった。これまで広いレンジをスッテ単体で探ってきたが反応がなく、ここで誘い方を変更。

鉛スッテと浮きスッテ・エギを付けるオバマリグにチェンジし、スローな展開で広範囲を探ろうという作戦だ。スッテ単体と違って、鉛スッテがキビキビとした誘いに対し、浮きスッテはゆっくりした誘いの2段構えだ。

大人気の敦賀湾イカメタル釣行でトップ15杯 時合い短く二枚潮にも苦戦オバマリグ(提供:TSURINEWSライター笠野忠義)

タックルも変更

また、ロッドも金属穂先のロッドで目感度だけでなく手感度でもアタリを取っていけることからチョイス。 アタリもなく来たので、早くアタリをもらいたい一心であった。オバマリグは広いタナを探れ、動きの違うリグで状況を把握するために選んだ。夜焚きになると、ボトムからマイカが浮いてきて浅いタナでも釣れるようになるが、タナがころころかわりやすいので、上下2段でアタリを出そうという考えだ。

誘い

スッテ単体とは違って、誘ってはしっかり止めて待つスタイルになる。誘いは上記と同じだが、テンションフォールしてタナまで来たら、ピタッと止めるのが肝である。先ほども話したが、浮きスッテはスローな動きのため、止めている間も幾分かはフォールして誘っているので、誘いを入れた後はしっかり止めて……「待つ」。筆者は最低10秒待つようにしている。待つ長さは特にこだわってはいない。

開始2時間後に待望のヒット

ポイントに到着して2時間。ようやく自分にもヒットした。水深73m。ボトム付近の誘い下げで、良型のマイカのヒットであった。また、この後も浮きスッテと鉛スッテ両方にヒットすることもあった。しかし、状況は一変。アタリもピタッと止まり、時合いは一瞬であった。

タナは見つけるが乗らない状況

その後、10m~30mの船長アナウンスの中、その下に良型がいるだろうとアナウンスのタナより下で探りを入れていると46m~56mでタナを見つけ、隣の乗船者と情報共有しながらタナを探って2人でそのタナに合わせていったが、アタリはすれどなかなか掛からない状態が続いた。

後半は、潮も緩くなり、スッテも20号から15号・12号にチェンジして丹念に探ったが、ボトムではエソ、中層ではコゾクラ、表層にはトビウオの群れが現れ、魚に追われて表層にかなりの数が浮いてきたが、そのまま時間は過ぎ、魚影を見つめながら終了となった。

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