チヌ(クロダイ)釣りといえばシーバスと肩を並べる近場の大物代表で、「難しそう」と思われがちだが、実は都市近郊でも手軽に狙えるうえ、釣り入門ターゲットとしても十分なポテンシャルを秘めているのをご存じだろうか?ここでは入門ターゲットとしてのチヌの魅力を掘り下げてみたい?
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS編集部・中西)
同行者が40cmキビレ
満潮に近づき潮が上げてきたタイミングで、ボトムワインドを試していた同行者にも大物がヒット。ちょうど足元付近の岩場のすぐ先でのヒットで、かなりのサオの曲がりを見せたが、姿が見える寸前でフックアウト。
しばらく放心した様子だったが、再開後ほぼ同じ場所で再度アタリを捉え、今度はタモ入れ成功。これも滝本さんが釣り上げたのと同じくらいの良型キビレであった。
A.W.ロックヘッド&スパーク55
今回ボトムワインドで使用したアイテムは、A.W.ロックヘッド4.5gとスパーク55の組み合わせ。
A.W.ロックヘッドは、夜間でもラインを結びやすい大型ラインアイ、ワームのズレをしっかり防ぐワームキーパー、ヘッド側面のウエイト表記など、高いユーザビリティーと優れたパフォーマンスを追及したライト・ソルトウォーターゲーム専用ジグヘッド。「釣れやすさ」と「使いやすさ」を 徹底追求し、2種のゲイブ、4種のフックサイズ、10種のヘッドサイズとバリエーション豊富でライトゲームからチニングまでカバーする。
スパーク55は、メバルやアジといったライトゲームターゲットを魅了した『スパーク40』をスケールアップしたモデル。重めのジグヘッドと組み合わせることができるため、より遠く、より深いエリアのターゲットを狙うことが可能。
ボトムワインドの釣り
ボトムワインドの釣りは、専用のジグヘッドとワームを使ってボトム付近をダートさせる釣り。左右に2~30cmのふり幅でダートさせるイメージで、穂先を使って優しくちょんちょんとシャクるというもの。
具体的にはキャストしてリグが着底したらアクション開始。ちょんちょんとサオ先を弾くようにシャクり、2~3回ダートさせたらフォールで再び着底させる。これを足元まで続けて探ってくるというもの。アタリはダート後のフォール中に出ることが多いので、集中しよう。
沖のブレイクからキビレ
満潮が近づいてきた19時前、手前のブレイクでちょいちょいアタリがあるもののとらえきれずにいた滝本さんが、沖狙いに転じて再びサオを絞った。
遠投後ボトムバンプで探ってきて、沖にあるブレイクに差し掛かったところで出たアタリを即アワセでフッキングしたとのこと。強い魚の引きを十分楽しみ、取り込んだのもきれいな良型キビレだった。
ローテーション
今回は滝本さんも同行者もフリーリグによるボトムバンプの釣りとボトムワインドをローテーションしながら釣っていた。これは同行者の経験で、チヌがこの二つの釣り方に偏食する傾向にあると感じていたためで、実際この日もフリーリグに反応するタイミングはボトムワインドで反応が薄く、逆もまた然りであった。
一手しかないと反応のない時間を無駄に過ごす可能性があるので、ぜひ甲殻類パターンのチヌに効くフリーリグのボトムバンピングとベイトフィッシュパターンに効くボトムワインドの準備をして出かけていただきたい。
最終釣果
その後、満潮潮止まり前の19時半までサオを振ったが追加はなく、釣果は滝本さん2匹、同行者1匹(サオを出していた時間はトータル1時間ほど)という内容だった。
実質4時間の釣りで狙い通りにキビレをキャッチというわけで、いろいろ設定に甘いところはあるが、電車釣行可能な淀川で(チニングは)初心者がチニングでチヌ(キビレ)を釣るのは十分可能という結論に至った。
「初期費用が高くて……」、「移動手段が……」、「釣り場が……」なんて考えて二の足を踏んでいるのなら、チニングで釣り入門はいかがだろう?「実は僕、チヌしか釣ったことないんです」と言えば、先輩アングラーから一目置かれる存在になるかも?
<中西/TSURINEWS編集部>