アユ釣り終盤戦。9月になれば田んぼの稲穂はこうべを垂れ、朝晩は肌寒さを感じる。8月後半なれば各河川から大アユの吉報が聞かれると思う。アユは25cmを超えると別次元の釣りになる。27cmを超えたらもう格闘だ。また数釣りも最盛期を迎える。今回はホームの長良川と北陸の九頭竜川をベースに型狙い、数狙いの紹介をしたい。
九頭竜川&神通川の数釣りポイント
天然アユは海から川に遡上し上流を目指す。そのため時期によって、魚影の濃いエリアとそうでないエリアが出てくる。
基本下流部から釣れ始め中流、上流と移り変わるが途中にエン堤やダムがあればそこにたまる。
九頭竜川なら鳴鹿エン堤で神通川なら神通第3ダム。
鳴鹿エン堤下流は6月の解禁から好調、神通の通称ダム下は例年お盆明け前後から爆釣する。大まかなポイント選択はオトリ店や漁協に聞くかネットで収集する。
九頭竜川と神通川の数釣り攻略法
基本的なポイント攻略は、まず朝一はヘチから攻めるのがセオリー。
天然河川で追いがいいといっても、水温が上がらない時間帯は瀬のキツイ流れで連発はない。ヘチでオトリを交換して、徐々に瀬の中に入っていきたい。
大まかなパターンは増水時は瀬の芯にいないことが多いのでヘチや分流狙い。
渇水時は瀬の荒い所や深瀬、深トロ。平水時はどこでも掛かるので手前から順に攻める。
また九頭竜や神通は川幅が広く、イマイチポイントがつかみにくい。
そんな場合はテトラを起点に釣りをすると釣れることが多々ある。テトラがあればそこには変化が生まれ、アユが着きやすくたまり場にもなる。
九頭竜川おすすめサオ
九頭竜川ではサオは長ければ有利だが、立ち込みができる人なら9mでも大丈夫だ。
調子は、急瀬~荒瀬抜クラスがメーン。体力に自身がある人はぜひとも10mのサオをお勧めしたい。
ただ単にサオが長くサオ抜けが狙えるだけでなく、長ザオによって生まれるイトフケの余裕がオトリの動きを良くし、大アユをオトリにしても楽にあしらえる。
また取り込みもタメが利くので有利になる。
九頭竜川おすすめ水中イト
九頭竜川では、比重の重いタングステンのイトがメインになる。イト自体が重ければ、大アユに追われたときに逃げる範囲が狭くなり、掛かりが良くなる。
また水中イトの長さは、私の場合6mと長く取っている。その方が沈みは良く、オトリが安定する。
九頭竜川おすすめハリ
基本は3本イカリと2本、3本チラシ。3本イカリは追いがいい状況なら太軸を選択、追いが悪ければ泳ぎと刺さり込み重視で細軸の大バリにする。
チラシは掛かってしまえばまずバラシはないし、追い気のないアユも口掛かりで掛かるケースもある。
イカリで釣った後でも何匹も拾えるのもメリットだ。