2022年のアユのトモ釣りシーズンが開幕。和歌山県では5月1日に解禁した河川もあり、6月中には中部河川ではほぼ解禁され、熱くて暑い盛夏のトモ釣りシーズン突入だ。そこで今回は盛夏のハイシーズンのトモ釣りでいかに野アユを掛けていくか、より数を釣るにはどうしたら良いかを、私なりに解説させていただきたい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 武田英敏)
早朝と夕方が狙い目
梅雨が明け渇水期になると、やはり日中の釣りはかなり厳しくなってくる。増水があり川がリセットされた数日は、瀬でも普通に釣れ爆釣も夢ではない。しかし日がたつにつれ、水位も下がってくると瀬での釣りはかなり厳しくなってくる。
かといってアユ自体は一日のうち、数回は捕食時間がある。そして早朝と夕方は太陽の光が水面に当たる角度で、群れアユのアユとの間隔が狭くなり、絡みやすくなるようにも思える。私が釣りをしていて経験したことで、科学的には証明されていないと思うが……。
時間があれば早朝(午前4時半~7時半)、夕方(午後5時~7時)に瀬、トロ場、チャラ瀬などでアユがいることが確認できるポイントで釣りをしてみたら面白いと思う。
河川にもよるが、盛夏なら夕方の水温が少し下がったときなども狙いめになることもある。変化でスイッチが入ってアユが動きだせば釣れなかったポイントでも一変し、入れ掛かりになることも多々ある。
ポイント別の攻め方
上下流に淵やトロ場などのタンクがあるポイントは、かなりの群れアユがストックされている。必ず時間帯によって捕食するため、アユが動きだし釣れなかったポイント、アユが見えなかったポイントでも、アユが差してくる。
群れアユが動きだすと周りの追い気がなかったアユも活性が上がり、やる気が出て真っ黄色になるアユもいる。追い気満々になり比較的簡単に釣れてしまうが、長くは続かないのでタイミング良く釣っていきたい。
群れが動きだし一斉にコケを食(は)みだすと、その中でもヤンチャなアユがナワバリを持ち、見る見るうちに真っ黄色に変色する。追い気満々になり、サイトフィッシングで逆上げで釣っていけば簡単に釣れる。しかし根掛かりは禁物だ。また5分ほどで群れが移動してしまうので、チャンスを逃さないようにしたい。
トロ場、チャラ瀬狙いの場合は泳がせ釣りで、立ち位置によってもオトリが泳ぐコースが変わり、足元から泳がせていったときなども、見逃していたすぐ近くで掛かることもある。オトリアユが泳ぎやすいコースもあり、立ち位置が同じだと毎回同じコースを泳いでいくため、釣りこぼしのないようにしたい。