今回はシャコの生態について調べてみました。凄まじいパンチ力が有名ですが、実は視力もハンパないようです。
(アイキャッチ画像提供:PhotoAC)
シャコってどんな生き物?
シャコはシャコ目・甲殻亜門軟甲綱・トゲエビ亜綱に分類される節足動物です。世界中に約500種以上がいると言われ、化石記録まで遡ると約4億年前のデボン紀にもシャコの仲間が存在していたとされています。
日本では古くから食用とされており、最古がいつかは不明ですが、江戸時代ではすでに寿司ネタとして提供されていたことが文献に残っています。
食べることができるのは知っているけれど、食わず嫌いだったりと敬遠されがちのシャコについて詳しく見ていきましょう。
甲殻類最強と言われている
シャコは大きくても20cm前後の生き物ですが、性格は非常に凶暴です。食性も肉食で、小型のサカナやエビなどを捕脚と呼ばれるカマのような足で捕まえて捕食します。
また、シャコの大きな特徴でもあるカマのような大きな捕脚は、強力なパンチを打つことができ、大きな貝の殻もこのパンチで破壊し、中身を破ることもあるようです。
このパンチは非常に強力で、飼育用に飼われていたシャコが水槽のガラスを割った事例も存在したり、ダイバーのウェットスーツを破損したなど、小さいカラダからは想像もつかない程の破壊力を持っています。
そのため、シャコは甲殻類最強と言われています。
さらに言うと、動物界で「身体の大きさを同じにしたと仮定した場合の最強」を考察される場面では必ずと言っていいほど名前が浮上するような生き物なのです。
抜きん出た「視力」
またシャコの身体的特徴として、他より抜き出ているのが視力です。
シャコの眼は動物の中でもズバ抜けており、人間やほかの動物には見えない色まで見えることが分かっています。
人間が見ることが出来る原色数はわずかに3原色ですが、シャコに見える原色数は11から12と驚異の数字です。
さらに紫外線から赤外線までも見ることもでき、異なる偏光(光波の振動方向)を見分けることもできるといわれています。
簡単に言えば、高級なサングラスの機能を目に搭載していると考えればわかりやすいでしょう。
また片目ずつで物を立体に見ることができ、まだまだシャコの視力には研究すべきロマンが詰まっていると言えます。
エビとの違い
シャコの仲間の姿は、見ただけでは同じ軟甲綱の甲殻類であるエビ類と非常に似ています。特にエビ類の中のアナジャコ類(アナジャコなど)はシャコと名前に入るほど体の形もそっくりで、よく間違われています。
しかし、エビ類はカニ類・ヤドカリ類などと共に十脚目であり、軟甲類の中でシャコ類とは似ていてもかなり遠い類縁関係です。
両者の体の特徴も詳しく見ると、違っている部分が多く、例えば足の数が違っていたり、シャコにはカマのような捕脚が存在する、エラの配置が異なるなど、身体的特徴は大きく異なります。
漁獲量1位は愛知県
シャコは江戸前寿司のネタとして馴染み深いですが、一昔前までは各地の家庭でも大量にゆで食べられていました。しかし、近年は漁獲量も激減し高級品と扱われていることも多いです。
北陸や青森県では「ガサエビ」、熊本県では「シャク」、福岡県の一部では「シャッパ」などの地方名があり、有名な産地としては瀬戸内海や能登半島、八代海三河湾や伊勢湾などが知られており、なかでも愛知県は漁獲量が日本で一番です。