スイミングハタゲーム攻略:根魚狙いは新時代突入でより手軽に【解説】

スイミングハタゲーム攻略:根魚狙いは新時代突入でより手軽に【解説】

夏のオフショアゲームは狙いもの多彩だが、浅場の岩礁帯で狙う根魚は、手軽でおいしい釣果もついてくる!今回はジグヘッドにワームをセットしたルアーをスイミングさせて狙うハタゲームを紹介する。解説はこの釣りに精通した橋本広基さん。ターゲットは、オオモンハタやアカハタなどの高級魚。シンプルなタックルと簡単なアクションで狙えるので、ぜひこの夏挑戦してみよう!

●三重県のリアルタイム天気&風波情報

アバター画像 TSURINEWS編集部

ソルトルアー オフショア

釣り方

スイミングハタゲーム攻略:根魚狙いは新時代突入でより手軽に【解説】ルアーはこまめにチェックしよう

高活性なターゲットを手返しよく広範囲に探っていくことが釣果へのポイント。後方の安全を確認し、できるだけ遠くまでフルキャストする。着水後は必ず底を取り、海面に吸い込まれていくラインが止まれば、着底の合図だ。

アクションは、着底後リールを巻いて、ルアーを引いてくる。その際、ルアーが浮き上がりすぎることを防ぐため、リールを20回程度巻いたら、再度底を取ってからアクションを開始しよう。また、巻きスピードは、1秒1回転程度を基本に、その日の反応を探るため、キャスト毎に変化を付けて試してみよう。

アタリは、ロッドをひったくる派手なものから、押さえ込まれるような繊細なものまで様々だ。疑わしきは確認する。違和感があれば、迷わずアワセを入れてみよう。

巻き終わりでヒットが集中する際は、オオモンハタなどが底から浮いており、エサを追う高活性の個体が多いことを意味している。そのような状況では、ルアーウエートを軽くし、浮き上がりの早いルアーを選択するなども、釣果を伸ばすコツとなる。

また、リーダーやワームの状態はキャスト毎に確認しよう。リーダーの傷はラインブレークに繋がり、ワームがかみちぎられている場合などは、動きが悪くなるので、迷わず交換しよう。

やりとりのコツ

スイミングハタゲーム攻略:根魚狙いは新時代突入でより手軽に【解説】ハタ類は引きも痛快で楽しい!

スイミング中にガツンッとアタリがあった際は、一呼吸おいてからズバッとロッドを大きくあおり、アワセを入れよう。

大型のオオモンハタは、ドラグが勢いよく滑るほどフッキング後のファーストダッシュが凄まじい。強烈な引き味についつい焦ってしまうが、ロッドの弾性とリールドラグでしっかり動きを受け止め、魚の引きが落ち着いてから、じっくりファイトを開始しよう。

また、着底直後でヒットした際は、岩陰などの根に入られる危険性がある。ここは魚に主導権を渡さず、強引にリールを巻き続け、魚を浮かせることに専念しよう。いち早く根から引き離すことで、大型のキャッチ率が上がる。

リリース方法

スイミングハタゲーム攻略:根魚狙いは新時代突入でより手軽に【解説】ゆっくり巻き上げれば生存率アップ

ハタやガシラなどの根魚は、成長のスピードが遅い。末永く根魚釣りを楽しむためにも、限りある資源は、食べる量だけをキープし、小さい個体はリリースするなどが大切だ。

ただし、ただ逃がすだけでは、海底からの気圧差で浮き袋がパンパンの根魚たちは、元気に戻ってはいかない。軽くお腹を押さえ、胸ビレの付け根付近にある骨の間から、おしり方向にエアー抜き用のハリを刺してあげよう。「ブスーッ」とエアーが抜ける音がしたら大成功。

また、ヒット後、リリースサイズと感じた場合は、ゆっくりと巻き上げてくるだけで、生存率は大幅に上るので、試してみてほしい。

今回、ご紹介したスイミングで狙うハタゲームは、各地で楽しめるはずだ。まずは今回の解説を参考に、スイミングゲームのだいご味や魅力を味わってみてはいかがだろう。

<週刊つりニュース関西版 橋本広基/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース関西版』2018年8月17日号に掲載された記事を再編集したものになります。