チヌ(クロダイ)釣り基礎知識 【生態・釣り方種類・仕掛け・食べ方】

チヌ(クロダイ)釣り基礎知識 【生態・釣り方種類・仕掛け・食べ方】

今回はチヌの釣り方について、生態や各釣法の解説を交えつつ紹介していきます。ぜひ攻略の参考にしてください。また、釣ったチヌを食べられるかという疑問にも答えていきます。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・濱田晃行)

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海釣り 堤防釣り

チヌを狙う際の仕掛け

チヌ釣りは仕掛けの多さも魅力です。ここでは、代表的な5つの仕掛けについて解説します。

チニング

チニングとは、ルアーを使ってチヌを狙う釣り方で、複雑な仕掛けが必要ないため手軽に楽しめる点がメリット。使うルアーはポッパーやペンシルといった横に展開するハードプラグと、じっくりとボトムを攻めるワームの2種類です。

チヌ(クロダイ)釣り基礎知識 【生態・釣り方種類・仕掛け・食べ方】チヌはルアーにも反応する(提供:週刊つりニュース西部版APC・日髙隆行)

チニングでは、3月から5月にかけては大型が、6月から9月にかけては小型の数釣りが楽しめます。

フカセ釣り

フカセ釣りはまきエサをポイントに撃ちこんで、そこにエサを付けたハリを漂わせチヌを誘い出す釣りです。現在は、ウキを使用したウキフカセ釣りが主流になっています。ハリに付けるさしエサやまきエサに使われるエサは、オキアミが一般的です。

フカセ釣りには、ウキ止めを使わずに仕掛けを操作する全遊動と、ウキ止めを使って仕掛けを一定のタナに留まらせる半遊動の2種類があります。

落とし込み釣り

落とし込み釣りは、堤防の際にエサを落とし込んでチヌを狙う釣法。仕掛けは専用のロッドと両軸リールを使い、先端のハリにカラス貝やイワガニといったエサを付けるだけのシンプルなものです。また、潮の流れや水深によってガン玉でタナを調整します。6月から9月にかけた暑い時期がハイシーズンの釣りです。

チヌ(クロダイ)釣り基礎知識 【生態・釣り方種類・仕掛け・食べ方】落とし込みは堤防際などを探り歩く独特な釣趣が魅力(提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)

ダンゴ釣り

ダンゴ釣りは、さしエサをダンゴに包んで投げる釣り方で、別名紀州釣りとも呼ばれています。さしエサにはオキアミやボケ、コーン等を使用。キモとなるダンゴは、ヌカと砂に集魚剤を加えて作るのが基本です。また、専用のダンゴが市販で売られており、手軽に作成ができます。底を取る釣りのため、チヌが底に沈みやすい冬から春にかけてがベストシーズンです。

チヌ(クロダイ)釣り基礎知識 【生態・釣り方種類・仕掛け・食べ方】まきエサを団子状にして釣る(提供:TSURINEWSライター杉本隼一)

ぶっこみ釣り

ぶっこみ釣りは、オモリを使い狙ったポイントへエサを送り込む釣法になります。仕掛けが簡単で大物が狙えるため、初心者の方にもおすすめです。エサはイソメ、エビ、切り身、コーンと幅広く使用可能。チヌの活性が高くなる夏から秋にかけてがベストシーズンです。

一番釣れる釣り方は?

1番釣れる釣り方は、シーズンによって大きく変わってきます。3月の終わり頃から5月にかけては、チヌの産卵シーズンを迎えるため、荒食いを狙ったフカセ釣りがおすすめです。また、チヌが活発に動き回り底から浅場まで活動する夏は、幅広いタナを素早く探れるチニングが釣りやすくなります。

しかし、ポイントや時期によってチヌの食性も変わるので、絶対という当たりエサはありません。シーズンや釣るポイント、チヌの食性に合わせた釣り方が重要になります。試行錯誤をして自分なりの釣り方を見つけるのも、チヌ釣りの面白さです。

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