釣りのなかでも人気が高いエギング。陸っぱりから大型のアオリイカが狙える春シーズンがいよいよ始まります。今回は、九州における春シーズンの特徴をお話しします。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライターYAHA)
アオリイカの生態
アオリイカは芭蕉の葉のような大きく開いたエンペラが特徴で、芭蕉イカとも呼ばれます。オスとメスでは胴体の模様が違っており、オスは横縞模様、メスは斑点模様で見分けることができます。
寿命は約1年、魚よりも急激な成長速度で大きくなります。また、海の生物のなかでも視力が高く、0.64程度と言われており、視覚で危険や獲物を察知する能力に優れている生物です。
九州のアオリイカの種類と分布
アオリイカの中でもそれぞれ異なった特性を持つ種類が大きく分けて3種類存在し、九州にはその3種類とも生息しております。
シロイカ型
日本で最もポピュラーでよく見かけるアオリイカがシロイカ型にあたります。大きく成長すると4kgを超え、九州全域に生息しており、春や秋をメインに昼夜関係なく岸からが狙えるのが特徴です。
アカイカ型
オスでは6kgを超えるサイズにも成長する最も大型化するアオリイカです。シロイカ型とは異なり体全体が真っ赤で、黒潮海流をメインとした水温の高い地域に生息しており、沖縄や鹿児島の釣果に良く見かけられます。
日中は水深が深いところに生息しており、夜に捕食のため接岸してきます。
クワイカ型
大きくても300g程度までしか成長せず、南方の沖縄をはじめとしたところに生息しております。体全体が黒っぽいことが特徴です。
九州アオリイカエギングシーズン
シーズンごとの特徴を解説します。
秋~冬
秋は卵から孵化した新子と言われる小型のアオリイカがメインとなり、新子は警戒心が薄く好奇心が強いことから初心者も入りやすい数釣りが狙えるシーズンです。
冬になると、海水温の低下から水温が安定した深場や水道へ移動します。また、新子のイカから成長していくタイミングでもあるので、大型も出始めるシーズンです。
春~夏
春は水温も徐々に上がり、産卵のために深場から接岸してきます。新子から成長しきった大型アオリイカを狙うことができる人気シーズンでもあります。
夏は春の残りと早々に孵化した新子が混じり合うシーズンになります。水温も高いことにより、小さいサイズでも一年の中で強い引きが楽しめるシーズンです。