甑島・里(鹿児島県薩摩川内市)の磯では、早くもアカハタが釣れ始めた。まだ数は少ないものの、2月10日に釣行した際は思わぬ他魚も交じり、納得の釣果に恵まれた。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター松田正記)
アカハタの釣期
里のアカハタは、例年3月ごろから見え始め、5月に釣期を迎える。水温が低いこの時期はあまり釣れないことから、狙う人はいない。
ただ、クロ釣りの他魚としてたまにハリ掛かりするため、一年を通して磯近くにいるようだ。
まずはブッコミ釣り
午前5時過ぎ、里港近くの磯に渡り、ブッコミとフカセ釣りの二刀流に臨んだ。当日の水温は16℃を下回っており、「クロの食いが渋い」(渡船の船長)。
まずはブッコミでアカハタ狙い。イシダイ用のタックルにハリは強固で刺さりのいい石鯛ワイヤーをセット。エサのキビナゴを1匹掛けにし、15m前後のタナから探った。
超遠投で本命ゲット
何度か手返しするもののアタリはないうえ、エサが残る。そこで今度は超遠投を試みた。カウンターで30m以上だ。
オモリを置き直しながら、少しずつ手前に寄せてくると、小さい魚信が出た。ここで「聞かないフリ」をすると、穂先にギュンと強いアタリ。間髪を入れずにアワセを入れると、サオに乗った。
素早くリールをゴリ巻きし、水面を割ったのは30cm級のアカハタ。小ぶりだが、肉厚があって丸々と肥えている。アタリは続き、同型のアカハタが4連打。
50cmを超すイスズミも交じるなど、この時季にブッコミで魚が連発したのは初めてだ。
フカセ釣りに転戦
大漁を思わせたが、アタリは突然消えた。深場を探ったり、浅場を攻めてもピクリともしないため、見切りを付けてフカセ釣りに変更した。
まきエサを足元に効かせ、2ヒロほどのタナから探りを入れると、すぐにサオが曲がった。上がったのは30cmほどのクロ。そのまま同型を4尾釣り上げ、勢いにのるかに思えた。しかし、急につけエサが残るようになり、それでも休まず攻め続けると、ガツーンときた。