釣りモノが限られる冬の日本海にあって、乗船前からよだれが出そうなヤリイカ&アマダイという豪華グルメリレー釣行を楽しんできました。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター宮崎逝之介)
こうゆう丸で魅惑のリレー
こうゆう丸の冬場のターゲット魚種は、周年やっているコマセマダイのほか、ジギング、アマダイ、オニカサゴ、ヤリイカ、タイラバ、スミイカなど。詳しくは船宿のホームページをご参照いただきたい。その日のターゲットは最初の予約者の希望が優先され、組み合わせにもよるがリレー釣りも可能。
リレー釣りとは、1回の乗船で今回のヤリイカ&アマダイのように複数の釣りモノにトライできる釣りのこと。こうゆう丸ではヤリイカとアマダイ以外にもコマセマダイ、スミイカなど多種多様な組み合わせのリレー釣りも可能だ。
波高く風も強めのなか出船
2月の3連休最終日。定時どおり朝6時に能生漁港に集合し、6時30分に出港。乗船者7名。当日、雨や雪には降られなかったものの、天候はやや悪く波も少し高い。風も強めだ。
一瞬晴れ間がのぞく時間帯もあったが終始どんよりとした曇天。船の揺れでタックルケースやクーラーボックスの横滑りも激しく、体幹が強くない筆者は姿勢を保つのもひと苦労である。久々に船酔いの予感がしたが、かろうじて帰港まで体調を維持できた。
ヤリイカ釣りからスタート
まず前半はヤリイカ釣りである。筆者のタックルだが、ロッドはヤリイカ専用竿など持ち合わせていないので、7:3調子で2m20cmのノマセ竿を流用している。専用ロッドには劣るだろうが、竿先が細くアタリが比較的分かりやすい。リールは何代か前のシーボーグ300J-LにPEライン3号を巻いてある。今回のリレー釣りではアマダイも同じロッドとリールを使用する。
ヤリイカ用の仕掛けは11cmのプラヅノに3-4号の赤白スッテも数個加えての8-10本バリの胴突き仕掛けだ。プラヅノはモコモコした玉子型とサカナ型をミックス。エダスの長さは10cmのブランコ仕掛けにしている。
スッテを付けるミキイトは1m間隔で、以前紹介した「イカピン」をつけてエダスを船上で脱着可能な仕掛けにし、いつでも柔軟にメンバーチェンジできる仕様にしている。
オモリは船指定の120号。スタート時は気分で集魚灯なしにしてみた。投入器は塩ビパイプで自作したもの。投入器はなくても釣りになるが、あれば手返しが良く便利。
タックルや釣り方についてはこうゆう丸のホームページで詳しく掲載されており、いつも参考にさせて頂いている。
最初のポイントは不発
さて、期待に胸躍る1投目。放物線を描いた120号のオモリに続いて、ロケット花火のように次々とプラヅノとスッテが飛び出していった。これだけでも気分がいい。
水深約140m。着ノリはなく船中不発。誘ったりゆっくり巻いたり落としたりしても無反応。しばらくやってもアタリなく船は小移動。次のポイントもアタリなく船中厳しい空気が漂う。
次の移動前には後方のお客さんとオマツリになってしまい、筆者は移動中に仕掛けをやり直す事態に。
最初の釣果は2点掛け
次のポイントでは仕掛けのセットが間に合わず完全に出遅れる。ハリ数を10本から8本に減らしややオマツリ対策。ついでに秘密兵器の餌巻きエギに鶏ササミの塩漬けを巻いてサビキの一番下に取り付けた。
着底を確認し、イトふけを取ろうとリールを巻くとすでにズシリと重い。着ノリか?追いノリも狙いゆっくり10mくらい巻き上げてから電動の中速で巻き上げる。きた。この日の初釣果は良型のヤリイカ2点掛けである。
取り込んで、すかさず再投入。チャンスタイム。やはり着ノリ。追いノリ狙いでゆっくり手巻き。徐々に重みが増していくのを手元に感じる。電動中速で巻き上げる。速度16。
きたよきたよ。ヤリイカ4点掛け。餌巻きエギも炸裂。取り込みに失敗し、1杯はバレてしまった。多点掛けはこれがマックスだったが、その後もたまに2点掛けはあり。
なんとかツ抜け達成
その後、渋い時間帯もあり、9杯から10杯にツ抜けるのには手こずった。先ほど取り込みでバラシてしまった1杯を何度か悔やみかけたが、小きざみな誘い上げで単発のアタリを拾ってどうにか10杯に到達。
アタリが遠のいてから目先を変えようと集魚灯装着。その後アタリが戻り、再び3点掛けもあり、最終的にスルメイカ2杯混じりで16杯の釣果となった。帰宅後、船のホームページを拝見したところ、ヤリイカでは竿頭だったようで素直に嬉しい。
ヤリイカに限らずイカ釣りはいいときと悪いときの差が大きく、地域差もあるので、100杯以上釣れるときもあればボウズの時もありえる。そういう意味では単に数の多寡ではなく、そのときその海域でのイカとの一期一会の出会いを楽しみたいと思っている。今回については大満足の16杯だった。