夏のターゲットといえば、まっ先に思い浮かぶのは海中を弾丸のように泳ぎ回る回遊魚。そのなかでも身近な漁港で楽しめるのがソーダガツオやサバ、ワカシ、カンパチの幼魚のショゴなど。回遊魚シーズンど真んなかということで、南房総の館山港と外房の勝浦漁港へ2週連続で釣行した。
館山港の”砂揚げ場”
7月20日(金)は9歳になる息子の終業式で翌日から夏休み。
回遊魚は朝マヅメが最も期待できるが、翌日は週末にくわえ夏休みということで混雑が予想されるので、夕マヅメに合わせて息子を連れて南房総の館山に車を走らせた。
館山港の通称〝砂揚げ場〟に17時に到着すると、釣り人の姿は多いものの、あちこちに空きがある。入れるスペースを見つけ、メタルジグでソーダを狙う。
当日のタックルと釣り方
タックルは7.6フィートのメバルロッドに、リールは2000番クラスのスピニングでハイギアモデルを選択。
ラインはPEライン0.4号、フロロカーボンライン1.5号をリーダーとして結束。ルアーはメタルジグ12gに小型のアシストフックをつけた。
これは、一般的なタックルよりもライトなもの。
この狙いは激戦区のソーダ対策で、コマセをおぼえ大きなルアーにスレた魚を小型のメタルジグで攻略する。10g程度のジグならシーバスタックルより飛距離を稼げ、ラインが細いので、ルアーのアクションがよく魚の反応がいい。
釣り方は、キャストしたらボトムまで沈め、アクションをつけながらやや速めに斜めに巻き上げ幅広いタナを探る。反応があったタナを重点的に攻めれば効率よく回遊を狙い撃つことができる。
遠投で回遊ポイント狙い撃ち!
キャスト始めてしばらくすると数尾の魚が通過、近くでカゴ釣りをする人が撒くコマセに群れ、まさに一本釣り状態で釣れている。
しかし、ルアーへの反応は悪く、やはり簡単にはいかないようだ。
そこで、沖目を回遊するスレていない群れを狙って遠投して探ると待望のヒット。鋭い引きでドラグを逆転させる正体は間違いなく本命だ。足元まで寄せたところで一気に抜き上げキャッチ成功。
40cmほどのアベレージサイズだが、ライトタックルでは最高に楽しい。
やがて、新しい群れが入ってきたのか、隣のルアーマンと息子にも立て続けにアタリ。興奮しながら必死にリールを巻き、足元まできたところでラインを持って抜き上げ、同サイズをキャッチ。
この1尾のあと日没となり納竿としたが、息子にとっては夏休みのいいスタートになった。