コマセマダイ釣りでイナダ混じりに本命好捕 水温上昇で魚は高活性?

コマセマダイ釣りでイナダ混じりに本命好捕 水温上昇で魚は高活性?

金沢八景(洲崎町)の一之瀬丸からコマセマダイに釣行した。黒潮の分流が東京湾に入った影響で、水温が高く魚は高活性。マダイ0.4~1kg0~7尾、イナダ3~7尾のほか、イサキやウマヅラという船中釣果となった当日の釣りの模様をお届けする。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・田中義博)

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船釣り エサ釣り

一之瀬丸でコマセマダイ

一年のなかで、もっとも寒さの厳しい季節だが、東京湾内に黒潮の分流が流れ込んだ影響で、1月後半から海水温が上昇。魚種によっては活性が一気に上がっている。

マダイもその恩恵を受けているひとつで、久里浜沖を中心に釣果が上がっている。そこで、1月28日(金)に、金沢八景(洲崎町)の一之瀬丸からコマセマダイに釣行した。

コマセマダイ釣りでイナダ混じりに本命好捕 水温上昇で魚は高活性?タックル図(作図:週刊つりニュース関東版APC・田中義博)

舵を握る瀧本晃史船長に近況を聞くと、「タイミングが合えばコンスタントに口を使ってくれますが、エサ取りも元気な状況なので、それをかわしながら、時合いを逃さないことが一番重要ですね。また、ポイントにはコマセに着いたイナダやワラサが昨年末からずっと活発です。海水温上昇も手伝ってますます元気ですから、土産には困らない状況です。しかし、マダイに的を絞りにくいのも確かなので、状況判断が釣り手にも求められると思います」と話してくれた。

0.6kg級本命キャッチ

定刻までに集まったのは7人。左舷4人、右舷3人に分かれて7時に出船。航程1時間でポイントの久里浜沖に到着。「水深46m、タナは海面から32mより上を探ってみてください。タナの合わせはミチイトのメーターマークでお願いします。また、ビシを下げて待つと魚が浮いてきませんので32mより下では待たないようにお願いしますね」と、釣り方をイメージしやすいアナウンスで開始。

仕掛け投入後、指示ダナ下5mまでビシを沈めてから、ハリスがナジむのを5秒ほど待ったのち、コマセをまきながら、まず28mの少し高めのタナを基点に、指示ダナ下限まで落とし込み誘いで狙ってみる。

50cm幅で落とし込んで20秒ほどステイ。これを繰り返して30mのタナまで下げたところで、グンっと引き込まれた。竿を立てて、バットのパワーで引きをいなしながら浮かしていく。ビシを回収してハリスをたぐると、0.6kg級本命が浮上。1投目から幸先がいい。

右舷トモの甘糟さん(海老名市)も同じタイミングでヒット。同級を取り込む。ここで船長から「反応がどんどん浮いてきているから、指示ダナを30mに上げます。高いタナを探ったほうがいい感じです」と、やる気のある魚が浮いてきていることをアナウンス。

エサ取りかわし数を伸ばす

次投は、25mを基点に再び同じ流れで落とし込むと、27mでアタって同サイズを追加。素直なアタリが面白い。左舷胴の間の矢野さん(大田区)もアタリをとらえ、本命を手中。

コマセマダイ釣りでイナダ混じりに本命好捕 水温上昇で魚は高活性?本命手中(提供:週刊つりニュース関東版APC・田中義博)

出足こそ好調だったものの、エサ取りが出始めるとエサが残らなくなる。同じタナを狙っていても本命と出会うことができないので、エサが取られないタナへと上げていく。ビシにコマセを入れず、水深22mからエサだけ24mまで落とし込み、2往復したら付けエサのチェックという流れで攻めていく。

9時すぎ、アタリを続けざまにとらえて、本命をキャッチ。さらに、エサ取りの犯人と見られる大型ウマヅラを取り込む。

あまりのエサ取りの多さに船長は移動を告げ、次はやや深めの水深60mへ。指示ダナは42mから上を探るようアナウンスされるが、聞き間違えた人がいて、50mにビシを止めている人がいた。指示ダナを守ることは船中全体のチームプレーにもつながるので、指示ダナを聞きもらした場合は、船長へ確認することが重要だ。

イナダ交じりで順調

正午ごろ、下げ潮がゆっくりと効き始めると、今度はイナダの活性が上がり、船中いたるところで竿が突き刺さる。なかでも潮先となるトモ寄りではポツポツと本命が上がり、右トモの甘糟さんは順調に数を重ねていく。

左舷トモの中島さん(横須賀市)もこの時間帯にようやく本命をゲット。「何とか釣れました」と笑顔を見せる。

コマセマダイ釣りでイナダ混じりに本命好捕 水温上昇で魚は高活性?本命ゲットに安堵(提供:週刊つりニュース関東版APC・田中義博)

右舷ミヨシの西崎さん(横浜市)は一荷を披露。「ハリスを8mにして、手返しよくやっていきました」と、ベテランらしい引き出しの多さを実感。

コマセマダイ釣りでイナダ混じりに本命好捕 水温上昇で魚は高活性?手返しを重視(提供:週刊つりニュース関東版APC・田中義博)

沖上がりの時間いっぱいまで、反応を見ながら流し替えを繰り返してくれたが、口を使わなくなり納竿。

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