冬の釣りは寒い。防寒をしっかりしていても最終的にはここに落ち着いてしまうのだが、それでも少しはその寒さを回避しつつ楽しむ方法もある。今回は防寒とは違った観点から、冬の釣りを楽しむ裏技を紹介しよう。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS編集部・中西)
風のない日に釣行する
防寒の記事でも紹介したが、体感温度は風速1m/sごとに1℃下がるといわれている。冷たい北風が吹きつける釣り場だと、それだけで戦意を喪失してしまうだろう。
さらに、風は体感温度を下げるだけでなく、釣りの天敵でもある。特に軽い仕掛けを扱うような釣りでは、ライントラブルの原因にもなる。かじかんだ手での細かい作業はなかなかうまくいかず時間がかかり、結果魚が釣れないという悪循環に陥ってしまう。
風裏で釣る
とはいえ、仕事より優先して釣行日を決められる方はなかなかいないのも事実。そんな時は風を背中から受けられる場所へ釣行することをお勧めする。
背中からの風だと仕掛けのトラブルも軽減するうえ、目だし帽をかぶらない限り防御できない顔がまともに風を受けることが少ないので、多少快適に釣りができるだろう。また、背後に風よけのあるようなポイントなら、風の影響を受けずに釣りができる可能性もある。
車横付け釣り場に行く
寒い冬の釣りを快適に楽しむ裏技二つ目は、車横付けの釣り場に行くというもの。投げ釣りやブッ込み釣りなら、穂先につけた鈴やケミカルライトが揺れてアタリを知らせてくれるので、暖かい車の中で釣りを楽しむことができる。ただし、仕掛けを巻き寄せて探ったり、サオをあおって誘ったりできないので、釣果はちょっと減るかも。
車の中でアタリを待つというのは少々極端だが、冷えた体を定期的に温めることができるという意味では、あらゆる釣りに応用できる。車内で暖かいものでも飲めば、集中力も回復するし、かじかんだ手指もほぐれるはずだ。
問題点は、車が横付けできる釣り場がそう多くないという点。また、フカセ釣りなどまきエサを使う釣りは、体にまきエサがついていないか十分気を付ける必要があるので注意しよう。
釣り公園を利用
続いての寒い冬の釣りを快適に楽しむ裏技は、「釣り公園を利用する」というもの。前出の「車横付けのポイントで釣りをする」というのに近い利用法だが、釣り公園には休憩所が完備されているところも多いので、定期的に暖を取りながら釣りを楽しむことが可能なのだ。
さらに、簡単な仕掛けやエサを販売している売店やトイレもあるので、初心者が冬の釣りを楽しむのにはまさに打ってつけの場所と言える。しっかり防寒をして、風のない日を選べばまさに最高の釣り場といえるだろう。