冬の釣り場はとにかく寒い。といっても釣り人でなければなかなかイメージできないのではないだろうか?今回は主に釣り初心者に向けて、冬の釣り場の寒さとその対策について紹介したい。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS編集部・中西)

3.足元は高確率で氷点下
続いて、気温についても触れておく。著者は天気予報の気温が氷点下になっていないにもかかわらず、水たまりに氷が張っているのが不思議でならなかった。著者の住まいが超がつく田舎だったので、予報地点とずれているのが原因だろうと思っていたのだが、原因はそこではなかったので紹介しておく。
気象の観測で気温の観測は、日本では地表から1.5mの気温を測ることになっている。この高さが大体人の顔の位置になり、体感と同じくらいになるからだそうだ。気温が4度や5度くらいだと、氷点下ではないし氷も張らないと考えてしまいがちだが、ここに落とし穴がある。冷たい空気ほど重く底にたまるというあれだ。特に風のない晴れた夜は放射冷却により地表が冷やされ、地表近くの気温が急激に低下する。
気温が4度で霜注意報が出るみたいなので、それくらいの温度差があることを頭に入れて行動することをお勧めする。
レギンスは履こう
というわけで、だいたい寒さは足元からくる。逆に考えれば、足元さえしっかり防寒すれば、上のほうはある程度手を抜いても釣りを楽しめる(上述のように風が強い場合はこの限りではない)。
足元の防寒は、
・靴底の厚い靴を履く→靴下二重→靴用カイロを貼る
・レギンスを履く→オーバーパンツを履く→レギンスを履きオーバーパンツも履く
がメジャーなところだろうか?
若者には抵抗があるかもしれないが、レギンス(ももひき)を履くというのは、見た目がかわらないのにかなり暖かくて最も効果的だと思う。これに靴底の厚いスニーカーを履けば、かなりの状況に対応できる。
そしてこれを基本に、あまりに底冷えがひどい日はカイロをプラス。強烈に風が強い日はオーバーパンツ(オーバーサイズのユ●クロの暖パンを愛用)をプラスすれば、下半身に関しては万全である(あくまで関西の冬の話)。

4.小物で「すき」を埋める
そして、最後に重要なのは「すき」を作らないこと。寒さは一番弱いところを攻めてくる。つまり、首や手、頭も耳もしっかり防寒することが大事なのだ。
頭は耳まで被れるニットキャップ、首はマフラーやネックウォーマー、手には軍手でもいいので手袋をしよう。親指から中指までの先を切れば、ハリを結んだりルアーを付けかえたりもできなくはない。

以上、初心者向けに釣りの防寒について紹介した。途中にも書いたが、「暑ければ脱げばいい」のだ。ちょっと大げさかなと思ってもだいたいちょうどいいか少し寒いくらいになると思って、しっかり防寒して出かけてほしい。
<中西/TSURINEWS編集部>