「一級河川」と「二級河川」の意味と違いを徹底解説 実は約半数が一級?

「一級河川」と「二級河川」の意味と違いを徹底解説 実は約半数が一級?

河川の枕詞でもある「一級・二級」という言葉。何となく水質の綺麗さでランクされていると思っていませんか?実は違うんです。

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大事なのは重要度

難しい言葉がたくさん並びましたが、要は誰が指定し、誰に影響が大きいのかということです。

一級河川の場合は【国土交通大臣が指定する国民全体への影響が大きい河川】となり、二級河川の場合は【都道府県知事が指定する都道府県への影響が大きい河川】なのです。

どちらも私たちの生活において非常に重要であることには違いはありません。

そして、ここでの影響力というのは、飲み水などの上水や、排水などの下水へ影響だけではありません。災害時により大きな被害が出るというのも影響力には含まれています。その河川が災害時により大きな被害をもたらす可能性がある。というのも忘れてはいけません。

「一級河川」と「二級河川」の意味と違いを徹底解説 実は約半数が一級?災害時の影響も重要(出典:PhotoAC)

それ以外は何級?

ちなみに二級以降に三級、四級と存在するのかというと、存在はしません。上でも解説しましたが、この一級、二級という言葉はランク付けではないのです。

ですが、一級河川、二級河川以外にも河川は存在し、それらは準用河川と普通河川に分類されます。

ちなみにこの準用河川は「市町村が指定した河川で市町村への影響が大きい河川」を指し、普通河川は河川法の適用を受けないそれ以外の河川を指しています。

自分の住む町に流れる川は?

自分の街に流れる河川が一級なのか二級なのか実は多くの方は知らないのではないでしょうか。実はネットなどで調べずとも、川に掛かっている橋などに書いてあることも多いです。

近所を流れる川を知ることで、万が一の時に備える一因になればと思います。

<近藤 俊/サカナ研究所>