10月2日に岡山県・東粟倉の日名倉養魚場を訪れてみた。当日は秋の訪れを感じさせる渓流魚の代名詞「新子アマゴ」をターゲットに楽しんだ釣行をリポートする。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター森雨魚)
魚の動きを観察
午前7時20分、いよいよ放流時刻となった。本来ならすぐに「本命ポイントに第1投!」といきたいところだが、距離を置いてしばらくアマゴの動きを見守ることにしてみる。すると、流れになじんで新子アマゴが2か所に定位し始める。
10分ほど見定めて河原の石に腰掛けて仕掛けをチェンジ。通し水中ライン・フロロ0.3号、ハリ4号でまずは生イクラを2粒刺しして、手前のヨドミポイントで着水と同時にでエサ切りをする。すると流心脇から魚影が動き、イクラを取り合いするアマゴ!
エサが着水していきなりの反応だ。やはり、新子アマゴの活性もよく、特有の上層から中層レンジの反応がいいようだ。吉と出るか凶と出るか「決めた!」とばかり思い切って3号オモリを取り去り、上層からの釣り攻略作戦となる「エサテンカラ釣り」で釣りスタートしてみることにした。
ポイントローテで連発
生イクラ1粒を隠しバリ刺しし、あえて着水音と波紋でアピールすると、水面下で果敢に「チェイス!チェイス!」瞬時に目印が走り・宙を舞って新子アマゴがタモに収まった。グッドなオートフッキングで忍ヤマメ 4号がしっかりと口掛かりしていた。幸先のいいリズムに乗ってオレ流の釣りシナリオでスタートを切った。
仮想捕食ポイントを水流のやや緩やかな2、3箇所に設定して、各ポイント順に繰り返し仕掛けを打ち込む。すると、キャストポイントを順にローテーションするたびにヒットが連発。「あっ!」と、いう間に15匹をキープ。絶好調だ!
エサテンカラのキモ
いつも気を付けていることだが、エサテンカラ釣りは、長ザオの利点を利用しての距離を置いた静かなる釣りスタンスと、魚に姿を悟られない低い姿勢がキモ。また、上層、中層レンジにあえて意識させたエサのプレゼンテーションが大切だ。瞬時に放流アマゴの捕食スイッチが入りやすい。
また、同時に掛かったアマゴをヒットポイントから素早く引き抜いて取り込んだり、ヒットポイントからやや上・下流へ誘導させて取り込んだり、掛けた魚をバラさないことが次なるヒット率を上げる。