エサ取り名人のカワハギを狙って9月26日、愛知県・南知多町師崎港の石川丸に乗船した。リリース含めてカワハギ36匹とフグ7匹、サンバソウなど6目達成した釣行をお届けする。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・山本嘉弘)
カワハギ狙いで師崎出船
この日は2隻に分乗して出船することになり、ゆったりと間隔を空けて釣りができると思っていた。ところが受付で聞くと2隻とも満席。カワハギ人気は高いようだ。
私は第八石川丸の左舷胴の間に釣り座を構えてタックルの準備をした。当日はダイワの鈴木泰成名人や顔見知りなども乗船していて、レベルの高い釣りになりそうだ。
午前6時に出船すると港を出たところから白波が目立った。この日のポイントは渥美半島の福江沖なので波に向かって進んだ。左舷側では船首から波をかぶってしまうので、キャビンの中に入ってポイントに向かった。
航程約25分で水深5~10mのポイントに到着。早速アサリのむき身をハリに刺してスタンバイОKだ。
船長から「根が粗いので根掛かりに十分注意して釣ってください。準備できた人から始めてください」とのアナウンスで釣り開始となった。
開始早々本命顔見せ
仕掛けを投入するとすぐに着底した。イトフケを取ってたたきを数回入れてから聞きアワせると、即根掛かりしそうになった。船長のアナウンス通りにかなり根の粗いポイントのようだ。このポイントではイトをたるませると絶対に根掛かると思って、常にミチイトを張って海底の起伏の様子に注意しながら釣らないといけないと思った。
開始早々船中ではパラパラとカワハギがヒットしている。私もサオ先に集中していると、小刻みなアタリにサオを立てるとヒットした。ゴンゴンとカワハギ特有の引きが伝わってくる。リールを巻くと水深が浅いのですぐにカワハギが水面に見えた。取り込む直前に横走りしたが、うまくかわして引き抜いた。手のひらサイズのカワハギをゲットし安心した。
この福江沖のポイントは手のひらサイズからワッペンサイズがアベレージだが、数釣りができるポイントなので楽しませてくれる。
エサ取り名人との駆け引き
続けて投入するとオモリ着底と同時にアタリがあった。しかし2度、3度とアワせるがハリ掛かりしない。そのうちにアタリが止まったと思って仕掛けを上げると、全てのアサリが取られて丸ボウズ。次もアタリがあるのにハリ掛かりしないままエサだけ取られた。
何とかして攻略できる方法はないかと考えていると、仕掛けを軽くして微妙なアタリが取れるように、仕掛けの上の集寄を取ってみた。オモリと仕掛けだけのシンプルな釣法でやってみると即ハリ掛かりした。今度も手のひらサイズをヒットさせて作戦的中だ。
誘い微調整で連発
続けて投入するとミチイトを緩めてゼロテンションにしたときにアタリが出た。しかしエサを取られただけでハリ掛かりしなかった。ゼロテンションだとアタリはよく分かるが、掛けるタイミングが合わない。そこでミチイトを常に張った状態でサオ先の曲がりだけ上下に誘ってやると、アタリが出たと同時にハリ掛かりした。続けて同じ誘い方で3連続ヒット。
これで福江沖のカワハギの攻略方法が分かった。掛けるパターンが分かって次々とヒットさせていく。時々フグも掛かるが、ハリスを切られることも多い。フグは港に帰ってから船宿がさばいてくれるのでありがたい。
このポイントでは他にも、サンバソウやアオベラ、カサゴなどもヒットして五目釣りのようであった。時々大粒な雨が降って、土砂降りの時間帯もあったが、カワハギのアタリは沖上がりの午後1時まで続いて、高活性のまま納竿とした。