魚種多彩な有明海は上天草の海。今回は同地でも手軽にできると人気のタイラバで、大型マダイを狙い撃ちする3つの方法を紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:米村祐次/上天草市釣りライター)
上天草沖のマダイ釣り
上天草沖のマダイのシーズンと言われるのは、4~11月ぐらいだ。年によって、多少のズレはあるが、中でも春と秋がベストシーズンとなっている。4~6月は、乗っ込みだ。
上天草沖のマダイフィールド特徴としては堤防や筏からでも狙え、オフショアでは、水深20~100mの砂地や岩礁地帯がポイントとなっている。天草といえば、テンヤマダイが有名だが、最近は手軽に出来るタイラバが大人気となっている。
タイラバは全国的にも大人気の釣法。「落として巻くだけ」という手軽さや、マダイをはじめとする様々な魚が釣れるといった初心者向けのメリットも多く、たくさんの人々に支持されている。
今回は、筆者の経験から初心者でもすぐにできる大型マダイを狙い撃ちする3つの方法を紹介する。
1、タイラバの色の選択
タイラバでは、オレンジのヘッドに同系色のスカートとネクタイを組み合わせるのが多くの釣り場で基本パターンになっているが、オレンジに反応しなければ濃いグリーンや濃いレッドという具合にオレンジから遠い色に変化されるのも一つの手だ。
また、海の色でもタイラバの色をかえるのも有効だ。濁りがあるような時、オレンジにアタリがないので濃いグリーンにかえた途端にアタってきたなんてこともある。よくよく考えてみれば、今までで海が濁っている時は濃いグリーン、濃いレッドで大型マダイが釣れている。たまたまと言われたらそれまでだが、実際に釣果に繋がった。
2、タイラバの重さの選択
オモリの部分は、鉛製とタングステン製がある。タングステン製の方が、高比重なためシルエットを小さくできる。また、鉛製に比べて、落下速度が速く、底を取るのが容易だ。潮が速い時などには有効だが、高価なのが難点となる。
基本60~80g位を使うが、水深や潮流により80~150gを使い分けるといいだろう。経験上ヘッドはなるべく小さい方が大型マダイが釣れているが、水深、潮流がある場合はヘッドは重くしないと釣りにはならない。そこで、タングステンヘッドの出番となる。
また、ヘッドの形も重要だろう。歪な方がヘッドの後ろに波動ができてネクタイがヒラヒラと動いてマタイを誘うのだろう。
3、タイラバの巻き速度
タイラバの釣り方は、まずタイラバを海底まで沈め、着底したら速やかに巻き上げるという操作の繰り返し。そして、この時に巻き上げを終始一定の速さで行なうというのが大きな特徴となる。アタリがあってもアワセを入れずサオに魚が乗るまで巻き続けるのも大きな特徴だ。基本はゆっくりの等速巻だが、アタリがなかったりしたら少し速く巻いたりするのもいいだろう。
ただ、潮流が速かったりするとラインが潮に取られて、巻いてもすぐにタイラバが巻き取れなかったりする。これが原因で見切られる場合もある。また、根掛かりの原因ともなる。
潮流が速い場合、フォールの際にサミングしながらイトふけをなるべくなくしてみるのもいいだろう。そのフィールドに合った速度で巻き上げて釣果に繋げたい。タイラバを始めたころはスピニングリールで速巻きだったけど大型のマダイが釣れた経験もある。