「最近、PEラインがサオ先に絡むようになった……」なんてこと、ありませんか?これにはちゃんとした理由があるんです。元釣具店員の著者が、原因と対処法を紹介します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター檜垣修平)
絡まりやすいPEライン
釣りイトには種類がたくさんありますが、トラブルの多いイトと言えばPEラインです。PEラインはナイロンやフロロカーボンと比べるとイトが非常に軟らかく、風やちょっとした弛みでサオ先に絡まりやすいです。
それまでエサ釣りをしていて、ルアー釣りを始めたら急にライントラブルが多くなる原因は、PEラインの特性によるものなのです。
しかし、メリットも多くルアー釣りではPEラインの存在は欠かせませんから、上手く付き合っていきましょう。
1、リーダー長すぎ問題
まず簡単に解決できる原因その1はリーダーの長さです。ルアー釣りでPEラインを使用する場合はリーダーを付けますが、このリーダーが長すぎるとキャスト時にガイドまで結び目を巻き込むことになります。この結び目がキャストの瞬間ロッドガイドに引っ掛かり、PEラインが緩んで絡みます。
対策は簡単で、リーダーを短くするだけです。なるべくガイドに巻き込まない位の長さまで短くすれば解消されるでしょう。
2、スプールエッジの傷
意外と盲点なのがリール。リールのスプールエッジはキャスト時にラインが放出されている間にガイドより先にイトが触れる場所です。ここに傷があると、イトが放出されている途中で引っ掛かり急ブレーキと急発進を続けるような状態に。こうなるとイトが張って、緩んでを繰り返してしまいサオ先に絡まります。
対策はスプールの交換もしくは傷の補修です。ある程度の傷ならヤスリで削ることで治りますが、深く抉られたような傷は諦めて新しいスプールを買いましょう。
3、イトのヨレ
長いこと同じPEラインを使っていると、徐々にイトがヨレていきます。特にショアジギングなどはヨレやすいです。イトがヨレると、キャスト時に螺旋を描くようにイトが放出され、ティップに絡まりやすくなります。
手っ取り早い対策は、イトの先端からヨレのひどい部分を切ることです。大体の場合10~20mも切れば大丈夫でしょう。
あまりにひどい場合は一度空のラインが巻いてあった入れ物にイトを全て巻き取り、それをさらに別の入れ物に巻きます。そしてリールに巻き取れば、ラインの上下を入れかえ、まだ使っていない部分のイトを先端にすることができます。