いよいよ秋本番。人気のアオリイカのハイシーズンの到来だ。今回はエギングが楽しめる3つのフィールドでの釣り方を紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 編集部)
主なフィールドは3つ
10数年前に火がついたエギング人気は衰えることなく、この時期各地の堤防では必ずといっていいほど、エギをキャストしている姿を見る。
アオリイカのエギングを楽しめるフィールドは、大きく分けて3つ。1つ目は最も釣り人口が多いであろう陸っぱり。漁港や磯場など、実績のあるポイントにはこの時期多くのエギンガーが訪れる。
2つ目のフィールドは、近年人気が急上昇しているイカダ。渡船で渡ることになるが、多くのイカダは波静かな湾奥に設置してあることが多く、船に弱い人でも安心して楽しめる。
3つ目のフィールドは船。オフショアエギングだ。この時期、最も爆釣が望めるのが、このエギングだ。以前はキャスティングがメインだったが、近年は重いエギで深場を流しながら攻めるティップランを主流に出船している遊漁船が多い。
メリットとデメリット
それぞれのフィールドのメリットとデメリットを紹介しよう。
陸っぱり
陸っぱりの最大のメリットは、なんといっても手軽であること。またコストがかからないこと。また時間に縛られることがないため、開始も終了も自分の気持ちひとつで決めることができる。
反対にデメリットは、それだけ多くの人に攻められているため、アオリイカのスレが進みやすいこと。イカの姿は見えるけれど、エギは完全無視……なんて話はよく聞く。
また人が多いので、人気のある釣り場に釣行しても、サオを出すスペースがない……なんてこともよくある。
そこでお勧めしたいのが、陸っぱりでも人が比較的少ないサーフだ。ポイントが広大で、釣り歩きやすく安全性も高い。ただしサーフならどこでもいいわけではない。磯場に隣接していたり、少し沖に露岩などがあればばっちり。周囲には藻場があり、多くのアオリイカをストックしているはずだ。
イカダ
イカダのメリットとしては、アングラーに攻められることが制限されるため、アオリイカのスレが少ないこと。陸っぱりよりもはるかにウブなアオリイカが相手をしてくれる。また堤防よりも水深があるため、良型のアオリイカが狙えること。またエギングに飽きたら、サビキやダンゴ釣りなど、他の釣りも楽しめる。
デメリットとしては、移動できないこと。一日中アオリイカが釣れ続けることはまずない。必ず釣れない時間帯がある。陸っぱりや船なら、すぐに移動すればいいが、イカダはその場にとどまるしかない。そんなときはサビキなど、他の釣りを楽しむようにしたい。
コスト面では陸っぱりよりかかるが、船に乗るよりは安い。日本海、三重県とも概ね4千円前後であることが多い。
オフショア
オフショア(船)でのメリットは、なんといっても手つかずのフレッシュなポイントを攻めることができること。数も型も、イカダや陸っぱりをはるかにしのぐ釣果を期待できる。
また近年オフショアエギングの主流になっているティップランだが、さらに手つかずの深場を攻めるため、さらなる好釣果が望める。
デメリットとしては、やはりコストがかかるということ。また、船に弱い人には船酔いのリスクもつきまとう。