今さら聞けない『タイラバ』のキホン:代表ベイト3種ごとセッティング術

今さら聞けない『タイラバ』のキホン:代表ベイト3種ごとセッティング術

タイラバでアングラーが最も迷うのが、ネクタイやスカートなどの形状やカラーの選択。「この状況ならこの組み合わせ」という画一的な決まりはないが、「マダイが何を捕食しているか」で、ある程度絞ることができる。今回、マダイが捕食しているベイトに合わせた、ユニットのセッティングについて解説したい。

(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS編集部・五井貴矢)

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マダイは雑食性

マダイは典型的な雑食魚。エビやカニなどの甲殻類、イソメ類、小魚、イカと、このあたりは他の魚と同じだが、クラゲやアメフラシまで食べる。最後に上げた2つは、特殊なパターンなので割愛するが、メインベイトとなっている甲殻類、小魚、イカの各パターン別に、有効なユニットの特徴を解説していく。

今さら聞けない『タイラバ』のキホン:代表ベイト3種ごとセッティング術ベイト次第で有効なユニットはかわる(撮影:TSURINEWS編集部・五井貴矢)

甲殻類がベイトの場合

今さら聞けない『タイラバ』のキホン:代表ベイト3種ごとセッティング術エビは代表的なメインベイト(撮影:TSURINEWS編集部・五井貴矢)

甲殻類と言っても、しっかりしたボディを持っているカニやエビと、プランクトンに近いアミの場合では異なる。ここでは、カニやエビの場合について。

セッティング術

このようなケースで実績を上げているのが、ネクタイ、スカートともに赤やブラック、「赤×黒」などの縞模様になっているものなどだ。

今さら聞けない『タイラバ』のキホン:代表ベイト3種ごとセッティング術甲殻類パターンで有効な赤や黒(撮影:TSURINEWS編集部・五井貴矢)

釣り方

ちなみに、エビもカニも底生の生物なので、ボトムを密に攻めるトレースを行うのが基本。

また、産卵後のマダイの体力がまだ回復しきっていない時期や、低水温期などは、これら動きの遅いベイトを選択的に捕食していることも多い。誘いはスローが基本だ。

今さら聞けない『タイラバ』のキホン:代表ベイト3種ごとセッティング術カニがベイトならボトム中心に攻める(撮影:TSURINEWS編集部・五井貴矢)

なお、マメ知識になるが、ダイバーが海のなかで岩を叩くと、マダイやハタが集って来るという。これは、「石が転がれば甲殻類がいるのでは?」と反応し、寄ってくる習性があるからとのこと。

また、エサによるカレイやアマダイ釣りでも、オモリを当てて砂泥を舞い上がらせ魚を寄せるは基本のテクだ。ゆえに、マダイが底生の甲殻類を食べているときは、着底の衝撃も誘いと考え、釣りを展開しよう。

イワシがベイトの場合

今さら聞けない『タイラバ』のキホン:代表ベイト3種ごとセッティング術マダイが吐き出したイワシ(撮影:TSURINEWS編集部・五井貴矢)

イワシなどの小型魚もマダイのベイトになっている。よくあるパターンが、青物などがイワシの群れを追い回して作るベイトボールの下に、おこぼれをもらいにマダイが群がるという状況だ。

セッティング術

イワシを捕食している際に有効と言われるネクタイやスカートのセッティングが、グリーン系のほか、ラメやフラッシングするパーツを組み合わせるパターンだ。

今さら聞けない『タイラバ』のキホン:代表ベイト3種ごとセッティング術グリーンやフラッシング系が有効(撮影:TSURINEWS編集部・五井貴矢)

見た目の通り、小魚の魚体の色や反射に近いイメージをユニットに組み込む。また、ヘッドも含めグリーンゴールド系で全体をまとめたセッティングが効果的というエリアも多い。

なお、近年はタイラバにセットするワームも、ベイトフィッシュを意識したカラー&形状のものも多い。当然視覚的な効果が期待できるのでお勧めだ。

次のページではイカ類がベイトの場合について紹介