熊本県天草市本渡にある町山口川でチヌを狙った。今回は最近ハマっているサイト(見釣り)でのワームの釣り。初心者でも簡単に釣れるやり方があるので紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・日髙隆行)
町山口川でチニング
7月21日、午後5時30分、熊本県天草市本渡にある町山口川に入ると、ほぼ満水近い。
すぐにタックルを準備し、上流を目指す。
祇園橋を越えて、どんどん上流に向かう。途中、チヌの姿が見えたが、明らかに泳いでる。狙いの個体ではないので、横目でチラ見して素通り。
サイトチニングタックル
祇園橋から100m上った所から川幅が狭くなり、護岸も垂直から少し斜めに入っている。ここからスタート!
まずは護岸ギワをそっとのぞく……。「どこ? どこ? いたー!」。
いったん下がり、距離を置く。離れた所から、水面ではなく護岸に向けキャスト!
仕掛けは、ハリのチヌR4号にガン玉4Bをかませ、ワームはパワークラブの茶ガニMサイズ。
護岸を転がり、水ギワにコロコロポチャン……。「気付いた×2。食う×2?」「コッ……」「食っっっった!」「ジッジィィイーーー!」「面白い~!コロポチャ釣法最高~!」。
一気に抜き上げたのは30cmないぐらいの個体。「よしよし、サンキュー!」。写真を撮り、即リリース。
コロポチャが釣果アップの鍵
少し上流に向かうと「いたいた、あれデカいな、2尾いる」。今度は横からのキャストは護岸沿いに雑草が生えているためにむずかしく、姿が見えないようにチヌの進行方向に先回りし、ちょっとキャストし護岸を転がり落ちるカニを演出。そーっとのぞくと「行った×2、見てるな」。
ここで、そっとロッドを持ち上げ、また降ろしてやるとワームも持ち上がり、護岸を登って降りるカニを演出できる。
これにチヌのスイッチが入ったのか、勢いよく護岸ギワで水しぶきが上がり、ロッドに重みが! 「きた~!人間の勝ち~!」「ジッジィィイーーー!」。ハリ掛かりばっちりで2尾目ゲット!
「どこかにいないかな~……いた×3」同じやり方で、もう1尾ゲット!「このコロコロポチャンはヤバい」。
この釣り方、満潮の満水でチヌが護岸沿いに姿を現し、護岸沿いのエサを探してるというのがポイントで、気を付けなければならないのが、不用意に音を立てたり護岸に立ったりしないこと。遠くから護岸沿いを観察しチヌの影を探し、水面ではなく護岸に向けキャストし、転がり落ちるカニを演出してあげるのが釣果アップの鍵となる。