日本さかな検定(通称ととけん)が、残念ながら今年10月の第12回を持って幕を下ろすことになったそうです。ここではととけんについて紹介します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター宮崎逝之介)
『ととけん』終了の知らせ
今年の7月上旬、筆者に届いた一通のメルマガ。ととけんメールマガジンNO.24「ととけんTHE FINAL」の文字が目に飛び込んできた。”FINAL”が気になりメルマガの内容を目で追った。
それによると、日本さかな検定は2021年10月31日(日)の第12回で終了するようだ。なぜ終了するのか理由の記載はないが、新型コロナの影響もあったのではないかと邪推してしまう。
『ととけん』の魅力
『ととけん』の内容については「誰でも受験可能『日本さかな検定』 日本人の魚食離れに待ったをかけろ」をご覧いただきたいが、その魅力はなんといっても魚を全般的に広く深く扱っている点だと思う。
たとえば「釣り」とか「魚料理」などと限定してしまえば、マニアックでとっつきにくいものになりそうだが、広く扱っていることで多くの人に受け入れられてきた。これまで未就学児から80歳代までのべ3万人ものひとが受検したということだ。
筆者もととけん2級取得
筆者は本サイトのプロフィールにも掲載しているようにさかな検定2級を取得している。受験したのは2013年。当時受検会場がある都道府県に居住していたことが後押しとなり、釣りや釣魚の知識の幅を広げようという思いで、趣味の延長として2級と3級を同日受検し一発合格となった。若干のドヤ感はお許しいただきたい。
その後、転居により受検会場が遠くなったこと、2級取得である程度の達成感が得られたこと、1級の合格ラインが厳しそうな印象があったこと。以上の理由で1級受検は長らく見送ってきた。
ととけん取得のメリット
筆者は魚に関連した仕事をしているわけではないこともあり、正直に言うとさかな検定取得のメリットは特に感じたことはないが、そんなことを期待して受検したわけでもない。あくまでも趣味の延長として受検したのである。
あえてメリットといえるようなことを掘り起こそうとするならば、数回釣友らにふざけて自慢したことがあることと当サイトのプロフィールに「さかな検定2級」と記載できたことぐらいだと思う。でも、自分が興味を持っている分野で実力が公認されているという自己肯定感は意外とアリです。
ととけんファイナルに思う
ととけんがその決して長いとは言い難い歴史に幕を下ろす真の理由は知る由もない。たしかに新型コロナの影響下にあった2020年は受検者数が前年の半数以下の964人に大幅減となっている。
ただし、コロナ以前でも、2016年に2670人もいた受検者数が年々減少し、2019年には2000人を切る水準まで下落している。とすると、新型コロナの影響に関わらず受検者数の減少傾向が顕著になっていたなかで、コロナが決定打となって幕引きの判断に至ったのかもしれない。
いずれにしろ、とと検2級保有者の筆者としてはととけん終幕は非常にさびしい限りである。