置き竿にムギイカがヒットしてきたら、驚きませんか?ここでは上越のベテランが実践する多点掛けメソッドと、タナを探るストップ&フォール釣法を解説します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター宮崎逝之介)
置き竿でイカ釣り?
ムギイカ釣りといえば、みなさんはどんな釣り方をイメージするだろうか。おそらくプラヅノやスッテの胴つき仕掛けやイカメタルなどの仕掛けでロッドを手持ちで上下に動かし誘う釣り方をイメージするかたが多いのではないだろうか。
もしも船釣りでロッドホルダーにセットしたままの置き竿にメチャメチャムギイカがヒットしてきたら……?
6月下旬。今シーズン2回目のムギイカ釣行ではそんな釣法で大幅な釣果アップを果たすことができた。釣果アップにつながった2つの釣法を紹介したい。
釣果アップの2大要素
釣果アップのための2大要素は、ヒットゾーンであるタナを的確にとらえることと多点掛けを増やすことである。
タナを的確にとらえる
筆者がよくお世話になっている上越の遊漁船ではコマセマダイ釣りなどでは指示ダナをアナウンスしてくれるが、ムギイカ釣りのときはそれがない。釣り客は自力か釣り客同士の情報伝達でタナとなる水深を把握しなければならない。
ムギイカのタナは時々刻々変化する。水深150mくらいの場所で海底から水面まで幅広くヒットゾーンとなりうる。一般的には最初海底付近で釣れ出し、徐々に中層・上層へとタナが移動してくる。
多点掛けを増やす
深場のポイントでは仕掛けを海面に巻き上げるのにもかなり時間を要する。なので、1杯ずつ釣り上げるよりも多点掛けで効率よく釣り上げることができれば釣果アップにつながる。とくにイカの活性が高いときは手返し良く多点掛けをリピートできれば一気に釣果を伸ばすことができる。
しかし、イカ釣り用のスッテやプラヅノの針にあたるカンナにはカエシがないため、バレやすく、下手に多点掛けを狙うと先にノッたイカがバレてしまうこともよくある。非常にテクニカルで面白い。