オイカワ釣りで好釣だった二本毛バリ『テンカラ』。ヤマメ釣りにも通用するか、盛期を迎えた渓流で試した。埼玉県横瀬町の横瀬川C&R区間での釣りをリポートする。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター小島満也)
二本毛バリ『テンカラ』でヤマメ釣り
さて、テンカラ竿とレベルラインというテンカラタックルによる二本毛バリ釣りが渓流のヤマメに通用するかどうかという試み。これまでの関連記事は以下。
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今回、使用した毛バリは上に黒色系、下にオレンジボディのいずれも14番サイズ。上下の毛バリの間隔については、谷が狭いこともあり、約30cmとした。
ヤマメ、ニジマスが反応
入渓地点はC&R区間の下流、車両車検場の下手に架かる橋梁の右岸。ここは小さな流れ込みと落ち込みが連続し、魚が好んで付きそうなところ。ただ、駐車場所から水辺まで続く進入路は草が踏み固められており、釣り人によるプレッシャーが高そう。
ラインをたるませて、ダウンストリームでキャスト。足元から下流側へと徐々に毛バリを沈めていったところ、「グーン」とラインが引き込まれるアタリ。魚の挙動が手に伝わってきたが、フッキングにせず。上下、どちらの毛バリに出たのかは分からずじまいだった。
その後、ポイントを探り、探り遡行を続け、結果、上の黒毛バリにヤマメ、下の毛バリにニジマスがそれぞれ複数出た。上流に向かってキャストし、毛バリを流れになじませ、竿を立てながら毛バリを手前に寄せてくると、ニジマスが下の毛バリを追尾してくるということが何度かあった。
二本毛バリ『テンカラ』の実験を終えて
トレーラースタイルの二本毛バリ『テンカラ』でヤマメ釣りを試した結果だが、問題なく魚はヒットした。特に、流速のある瀬や変化に富んだ深場などでは、二本毛バリのどちらかに躊躇なくアタックしてきた。
ただ、課題もあった。それは、水面がフラットなプール状のところにいるヤマメ(ニジマス含む)は、毛バリが二つ着水すると驚いて身を隠してしまい、そのポイントでの釣りを断念せざるを得なかったこと。
また、頭上が開けているような開豁な釣り場であればいいが、樹木の枝が張り出している小渓流での二本毛バリは、ミスキャストすると当然のように毛バリの消耗が増えること。さらに障害物に引っ掛けた毛バリの回収と、新しい仕掛け作りに時間を費やしてしまうことなど。
たった一度の釣行で、結論を出すのは乱暴だが、中規模程度の渓流での二本毛バリなら、効果が得られるのではないかとの感触を得た。課題は本人の技術の未熟さゆえの出現である。研鑽を積んでいきたい。
釣りは面白い!
<小島満也/TSURINEWSライター>
横瀬川