6月9日、三重県の長瀬太郎生川の解禁に行ってきた。1週間前の特別解禁は所用で行くことができなかったが、20cm前後の型ぞろいが爆釣して仲間は全員いい思いをしていたので、この日を待ちわびていた。
新長瀬橋上流へ
午前4時すぎ、新長瀬橋上流に着くと顔なじみの面々が既に陣取っていた。
早速オトリと入川券を購入して川に出る。
橋から上流100mほどの瀬に中里君が入っていたので、その下に入川した。
午前4時半ごろ明るくなってきた。
気温18度、水温16度、水位は前日までの雨で10cm高、濁りなし。
オトリを付けて手前の浅場から通す。
ここは右岸側が深くなっているので狙いたいところだが、浅場にも着いているため手前から探っていく。
しかし期待に反して無反応。
石と石の狭い間を入れると、もぞっとしたアタリで目印が走る。
逆バリが切れるのを待って取り込んだのは15cm。
これをオトリに広く探って次も同型だ。
前評判より型が小さく、やはり良型は特別解禁で抜かれたのかと思っていると、上流の中里君はサオが満月状態、下流の仲間たちも良型が掛かっている。
我慢できず本命の右岸の深場を狙う。
沈み石を狙って止めるが無反応。
今度はゆっくり泳がせていると目印が浮き上がり、次の瞬間突き刺さるアタリが出る。
今までとは違った引きを楽しんでタモに収めたのは20cmの良型だ。
これをオトリに同じ場所を探っていくと、これぞ解禁とばかりに同型が5連発!どの魚もよく肥えており、このサイズは初めてだ。
違う筋を泳がせて拾い釣り
アタリが遠ざかったところで違う筋を泳がせて探るとポツポツと追加できる。
このころには人が多くなり、サオ1本間隔の満員状態になった。
そんななか上流の瀬は入れ掛かり状態だ。
この深場ポイントで粘れば数を稼げるのは分かっているが、やはり瀬の魅力に勝てず中里君の下に入れてもらう。
オトリをねじ込むと一発で真っ黄色が掛かってくれた。
すぐにオトリを交換して右岸寄りの石色のいい所にオトリを入れると、目印が横っ飛びする強烈なアタリ。
ここで3連発させるが、一度探ると後が続かない。
そこで上流に大きく移動するが、さすがに人が多くて入る場所がない。
朝一番のポイントには知人が入っており入れ掛かりとのこと。
下流の平瀬に入って広範囲に泳がせるが反応なし。
さらに下流の瀬に沖中さんが入っており良型を連発させている。
すぐ下に入れてもらい波立ちや対岸の筋を探るが無反応。
ここで弁当が届いたので休憩する。
ここまでの釣果は20匹。
トップは中里君の上流の瀬に入った城越君の40匹だった。
朝一番のポイントで7連発!
休憩後は朝一番のポイントが空いたのでここで再開。
落ち込みの白泡にオトリを入れると一発で目印が吹っ飛び、この日最大の21cmが掛かる。
それからは同じポイントで7連発、やはり魚のいる所だとほくそ笑むが、その後は1時間無反応。
釣り人も帰り始めたので広く探ることにする。
右岸側から釣っていた場所を反対側から差すと、気持ち良く目印が飛んで良型が掛かってくる。
しかし1カ所では続かないので、一筋一筋丁寧に探ってポツリポツリと追加していく。
このころには水位も下がり、照り込んできたのかチャラ瀬ではダムソ上と思われる12cmほどの魚も掛かってくる。
これを狙えば数は稼げるが、この日は注文が入っていたため型狙いに徹した。
下流の瀬のタナが空いたので移動する。
この日は深場や瀬のヨレなど魚のたまるポイントで数が出ていた。
オトリを泳がせていると携帯に着信、電話に出た瞬間に目印が走る。
慌ててサオを立てるがのされた後で痛恨の身切れ。
再度オトリを付けて同じ場所をじっくり泳がせるが反応はない。
下流右岸のヘチに移動
そこで下流右岸のヘチに移動する。
ここは2mくらいの筋があり、大きめの石も入っている。
落ち込みの白泡にオトリを入れると一発で20cmオーバー。
オトリを交換して少し下の沈み石を狙うと、ここも一発。
サオ抜けらしくよく肥えた野アユが掛かってくる。
そうなると飛び付き狙いで2匹追加したが、ポイントは小さいのでこれで終了。
注文数に達した午後3時に納竿した。
この日の釣果は32匹だが、15cm前後は5匹だけ、その他は全て20cm前後の良型だった。
地元の人もこの川でこれだけの良型がそろうのは珍しいと話していた。
今後の状況だが、初期の放流物はかなり抜かれているが、ダム遡上も確認できており今後が楽しみだ。
この日は新長瀬橋から上流のエン堤まではかなりの人出だったが、上長瀬は比較的空いていたようなので、上流が狙いめかもしれない。
<週刊つりニュース中部版 APC・川鴉・石橋英之/TSURINEWS編>
新(あたらし)オトリ店