イカメタルは通常ベイトタックルでバーチカル(船の真下)に狙うことが多いですが、今回はスピニングタックルで狙うイカメタルを実釣記とともにご紹介します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライターShinchan)
スピニングでのメタルティップラン
今回のメインパターンをもう少し詳しく図面を使って解説します。
まず、潮は前述の通り矢印の方向でやや強く流れていました。
そしてキャストして着水するのがA地点。フリーに落とすと潮に流されB地点で着底。ここからシャクリ上げると、アタリがなければC地点、つまり船の真下で着底!
そして3回シャクッて止めるとアタリがありヒット!
こんな感じです。
イカは着水のA地点からB地点までスッテに誘われついてきているのです。
空アワセは超重用
この時Bの着底から数回シャクると前アタリが多くありました。この日はウネリがきつく船の上下でティップも上下しますが、前アタリは船の上下で動くティップとは明らかに違う動きをします。
・通常の動き→船が上がるとティップが戻り船が下がるとティップも下がる
・前アタリ→船が上がってるのにティップが戻らなかったり船が下がってるのにティップが上がる、または止まるなど
この前アタリはイカが近寄った時に波動が起こり、その波動によってスッテが動きティップに伝達されることで発生する現象です。
この時アワせても当然空アワセになりますが、これが一瞬イカの視界からスッテを消すことになりイカのヤル気を誘発します!
そして空アワセの後そのままフォールさせてステイしたり、次の誘い、例えば軽くシャクっでステイしたり落とし込んでシャクってピタッと止めるなど、イカが抱きつくタイミングを作ってやると必ずと言っていいほどイカはたまらずスッテを抱いてきます。
スピニングタックル使用の注意点
スピニングタックルのイカメタル攻略法は、広範囲にキャストして暗闇に潜んでいるイカを探し出すことにあります。
ただし注意する点は、潮が速い時にキャストしてフリーに落とさないことです。特に船の真ん中あたりでこれをやると、スッテが流されオマツリの原因になるからです。今回の釣行はあくまでも釣り座がトモ(最後尾)で周りにアングラーがいなかったので、キャストしてスッテを流しても問題ありませんでしたが、このパターンをやる時は釣り座や周りのアングラーの状況を見て、迷惑が掛からない範囲で行ってください。
今後の展望
今シーズンの日本海のイカメタルは例年より早く、5月中旬頃から大型のケンサキイカが釣れています。今後は段々大型が少なくなり、新子のケンサキイカが釣れ始めてくると思われます。
またバチコンアジングは6月いっぱいまで楽しめそうです。諸般の事情はありますが、感染対策を万全にして日本海のイカメタルを楽しんでみてはいかがでしょう。
<Shinchan/TSURINEWSライター>