PR SLJで「11魚種」達成 ターゲットに応じたタックル使い分け術とは?

SLJで「11魚種」達成 ターゲットに応じたタックル使い分け術とは?

多彩な魚が狙えるスーパーライトジギング(マイクロジギング)。テイルウォークのフィールドスタッフ松中奏詩さんの実釣を通し、魚種別攻略法やタックルの使い分けを解説。

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(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS編集部・五井貴矢)

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小刻みなジャークでイサキ狙い

SLJで「11魚種」達成 ターゲットに応じたタックル使い分け術とは?谷口船長がオオモンハタ手中(撮影:TSURINEWS編集部五井貴矢)

このあと、アカハタやホウボウ、オオモンハタが顔を見せ、釣果に華を添えた。ひと段落したところで、船は磯周りの浅場に移動。第一のお題イサキを狙う。ジグはヤミージグTGの30g、ロッドはS6500/FSLとした。

当地のイサキの釣り方は、船が流れる進行方向にキャストし、イサキのタナの上層(底から数m上)までジグを沈めたら、小刻みなジャークで誘いながら、タナのなかでジグを踊らせていくやり方。

イメージ的には、自分の足下に近づきながら沈んでいくジグを、ジャークのたびにロッドで吊り上げ、弛んだラインをリーリングで回収することで、ジグを沈ませず一定層内で漂わせる感じだ。

35cmイサキをキャッチ

SLJで「11魚種」達成 ターゲットに応じたタックル使い分け術とは?イメージ通りに攻めてキャッチしたイサキ(撮影:TSURINEWS編集部・五井貴矢)

このメカニズムについて、松中さんに解説してもらっている最中、唐突にヒット。ラインが船下に回り込みそうになったが、素早く回避しランディング成功。タモに収まったのは、狙いどおりのイサキで、サイズも35cm近い立派なやつだった。

ターゲットとロッドの関係

SLJで「11魚種」達成 ターゲットに応じたタックル使い分け術とは?当日使用したタックル(撮影:TSURINEWS編集部・五井貴矢)

多様な魚種が狙えるSLJだが、魚種によって適した誘い方がかわる。そのため、その操作に合ったロッドの選択が必要だ。

イサキやアジは、シラスやアミなど遊泳力の弱い小さなベイトを捕食している。これに対応するには、狭い振り幅でジグをキラキラと泳がせ、漂うような動きを演出する。

この操作を行うのに適しているのが、繊細で鞭のようにしなやかなロッド。ジグが派手に跳ねるのを抑えつつ、これらの魚の小さな口に抵抗なくジグを送り込んでくれるからだ。

SLJで「11魚種」達成 ターゲットに応じたタックル使い分け術とは?しなやかなS6500/FSL(撮影:TSURINEWS編集部・五井貴矢)

一方で、青物やマダイ、中型以上のハタ類は、ベイトを追う泳力、口で捕える力も強い。ゆえに、前者ほど繊細さは必要ない。特に青物やハタ類は、しっかりとジグを踊らせ、波動とフラッシングで食い気を誘発させていくことが大切だ。このようにジグを操作したい場合は、ジャークの力をしっかり伝達できる相対的にパワーのあるSLJロッドを使おう。

なお、マダイは基本的にジグが踊りすぎない動きを好むが、イサキやアジほど繊細ではなく、食う力も強い。ゆえに、ジグのサイズや、狙うマダイの大きさに合わせてロッドを使い分ければいいだろう。

ファイト視点でのロッド選択

次はファイトの視点から見たロッド選択の話。ひとくちにSLJと言っても、お手ごろサイズの魚から、数㎏台の大型魚まで対象になる。

魚がかわれば、ファイト時に求められるロッドの特性もかわる。イサキやアジの口はそれなりに脆いので、クッション性に富むものが好ましい。ただし、単純にグニャグニャだとジグの操作に支障が出るので注意。軟らかいが、シュンとしたシャープさも備えたものが理想的だ。

一方で、青物やマダイなど大型魚とのファイトは、巻いては走られの持久戦になる。このようなバトルで頼りになるのが、粘り強く曲がるロッド。魚が走った衝撃を曲がりで吸収し、ラインやフックにかかる負担を軽減してくれるほか、粘り強い復元力(元に戻ろうとする力)で、魚に負担を与え体力を奪ってくれるからだ。

SLJで「11魚種」達成 ターゲットに応じたタックル使い分け術とは?対大型魚用のS650/FSL(撮影:TSURINEWS編集部五井貴矢)

なお、今回の釣りで松中さんが使用しているソルティシェイプダッシュの「/FSL」モデルは、フルソリッドカーボン素材を使用。カーボンのシャープさと、フルソリッドの粘り強さが特徴だ。

次のページでは多魚種が釣れた釣行後半の模様をお届け