今週のヘラブナ推薦釣り場【福島県・桧原湖】

今週のヘラブナ推薦釣り場【福島県・桧原湖】

福島県耶摩郡北塩原村にある裏磐梯・桧原湖の大型狙いが開幕した。東日本大震災以降、舟釣り入釣券の販売が停止されていたが、当年から再開しているので紹介する。

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(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース 伊藤さとし)

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淡水の釣り ヘラブナ釣り

釣り方とエサ

桧原湖での釣り方とエサを紹介しよう。

舟釣り

イカリ潟の吊り橋よりも奥に入釣すると仮定するなら竿15~21尺、タナ1~3本半の宙釣り。エサは両マッシュ・マッシュ系両ダンゴ、両グルテンが基本。

今週のヘラブナ推薦釣り場【福島県・桧原湖】宙釣りタックル図(作図:週刊へらニュース 伊藤さとし)

ハリスを長めにして段差も広めにとり”軽さ”を意識した釣りで始めるといいだろう。その後、アタリが増えて釣りにムダが多いと感じればハリスを短くしたり、エサを重くしたりしてナジませ気味にシフトしてもいいだろう。アタリがない時の対応順は次のとおり。

(1)タナの上下動
(2)竿を2尺以上長くして(1)の繰り返し
(3)ポイント移動(できれば向かい風か波立っているエリア)

大震災以降、ヘラ狙いの釣り人が少なく、魚がエサ慣れしていない。よってエサのブレンドやタッチなどと気にせず、まずはエサがタナで持っていることを大前提にする。タッチ・ブレンドなどを気にするのは、アタリが出てきてからでも遅くはない。

それよりも、魚(ポイント)を探す目力が必要だ。偏光サングラスをかけて舟首に立ち、1本オールで静かに舟を進めてヘラの群れを探す。表層近くを泳ぐ群れよりも、裸眼では見えづらくなる水面下1.5m以上の群れがベスト。

あとはその近くの、できれば風下側に着舟する。風下であれば浮きゴミや花粉などが浮遊することで、クリアレイクにおいては、よりカモフラージュになりやすい。風下だと長竿が振りづらくて使えるエサの幅が狭くなるが、ベタなぎの水面を狙うよりもアタリは出やすい。

なおバサーにもイカリ潟は人気が高いエリアだ。ヘラ釣りとの共存が関東よりもすすんでいないので、まれにウキの近くを通過されてしまうが「スミマセン。そこにウキが立っているので……」と声をかけてトラブルのないように心がけたい。

陸っぱり

水深1m前後、竿6~15尺の底釣り、エサは両グルテンまたはグルテンセットが基本。

今週のヘラブナ推薦釣り場【福島県・桧原湖】底釣りタックル図(作図:週刊へらニュース 伊藤さとし)

沖に出て何もない広いエリアを狙う場合もあるが、多くは地形やヤナギなどの障害物周りを狙うのが一般的。そのため掛けた魚をゴボウ抜きできるように、竿は硬調子のものを選んでおくとベストだ。

好調な時ほどヘラオンリーになり、不調時ほどコイが交じりやすい。よって道糸とハリスの号数に差をつけて、仕掛けトラブルを減らすようにしておきたい。

<週刊へらニュース伊藤さとし/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
桧原湖
料金:舟¥4000(入釣料含む)で、イカリ潟への引き舟はプラス¥1000でライフジャケット必携。陸釣りは前売り¥700(セブンイレブン裏磐梯店で購入可)で現場売り¥1000。両者とも釣り台・ブヨ対策品必携、クマ除けの鈴・笛など用意。
問い合わせ:舟釣り・ゴールドハウス目黒 TEL=0241(32)2523
この記事は『週刊へらニュース』2021年6月4日号に掲載された記事を再編集したものになります。