大阪のフィッシングセンター竹の内でヘラブナ釣りを楽しんだ。冬の間は無釣果もあったが、いよいよヘラも動きだしたようで好釣果が出たのでリポートしたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター森宮清釣)
ヘラブナはハタキの季節
暖かい日が続く様になると、池の水温も上昇し、ヘラブナたちも心ウキウキになるようだ。ダム湖や野池などではハタキが始まり、浅い所や水草の多い場所など至る所でバシャバシャと、とても賑やか。
このハタキを狙って、大物を狙う釣り師は多いのだが、ハタキの最中はエサには見向きもしないのが普通。良く釣れるのは一段落した後だということも知っておきたい。また、ハタキの起きている場所周辺ではよく釣れるものの、この範囲を外れると釣れないのが普通。
そう、ハタキとはヘラブナの産卵行動。したがって雌が産卵できる場所へ移動するので、雄は雌の後を追いかけて行く。ハタキの見える場所には沢山のヘラブナたちが集まっているので、産卵に不向きな場所ではヘラブナはこの時ばかりは釣れないといえるのだ。
この時期は仕掛けを太めにして釣りたい。なぜなら40cmを超えるヘラブナがヒットすることが多く、時には50cmに届くような超大物まで釣れるからだ。
FC竹の内でヘラブナ釣り
4月19日、昼前に竹の内峠にある管理釣り場を覗いてみた。この池は山からの水を貯え、農業にも利用されている管理釣り池で、沢山の大型ヘラブナが放たれている屈指の釣り池。
ハタキの季節なので、この池でも現象が起きているのではと思いながら釣り場入りしたが、その気配はなく、これからのようだった。月曜日なのに釣り人は20人くらい、今回は中桟橋の1本目の波除パイプの横に陣取って大物狙いの気持ちでチャレンジだ。
当日のタックルとエサ
竿は12尺、ミチイトがナイロン1.5号、ハリス0.6号、ハリはプロスト(金)の8号を使用。釣り始めのエサは一景のソフトグルテン50cc+グルバラ30cc+バラケマッハ20ccと少量作って、以後は強力グルテン100cc+ソフトグルテン50ccを軟らかめに作って使用。
水の冷たい時期はアタリも出ない時が多くあったが、季節の移りかわりは素晴らしいもので、今日はヘラブナも生き生きとしているように思った。
1時間の打ち返しで尺上
打ち始めから触りが出て、「今日は釣れるぞ」と、嬉しくなって何度もエサを打ち込んだ。効果てきめん1時間もするとウキはスポッと水中に消えるようになり、尺上ばかりがサオを曲げて、冬に無釣果で帰った日が嘘みたいに思えてくる。
午後2時を回ったころ、タナが微妙にかわってきたので修正しようとエサを付けずに打ち込んだ時、ウキが馴染んで落ち着く直前豪快にウキが消えた。「アレッ?」と思いながらサオを立てると、強烈な手応え。
余りにも強過ぎる獲物の動きに竿は満月に曲がる。スレかなと心配しながら何とか浮かせてタモに入れたヘラブナは、38cmの大物だった。大型がエサなしで金色のハリを口にしたので大笑いした。
これからよく釣れるようになるFC竹の内だが、大物が多いので細い仕掛けはトラブルの元、ハリスは0.5以上を使いたいもの、ハリは5号くらいが一般的だ。
<森宮清釣/TSURINEWSライター>